2月5日(日)、父母講座午後の部
環境に働きかける力
子どもたちを森に引率して感じること
環境(人や周りの自然など)が何かしてくれるのを待つだけではなくて、自分から環境に働きかけていく力をつけなければいけないと思います。
自然の中に連れ出しても自分から主体的に環境に働きかけていかないと何も始まりません。特に滝山ネイチャークラブの森のようちえんは「これこれしなさい」なんて言わないもんだから、指示されて動くことなんてほとんどありません。もちろん自分からやりたくなるような環境を用意したり、時に誘ったり促したりもするのだけれど、それは「やりたくなるような」内発的な動機付けを引き出すため。どんなにすばらしい環境やプログラムであったとしても、誰かにやらされるよりは自分から取り組んだ方がはるかに学習効果は高い。
ではその「自ら主体的に環境に働きかけていく力」はどうやって養ったらいいのでしょう。実は子どもはこういった力を備えています。それは「遊び」はそもそも「自ら主体的に環境に働きかけていく」行為なのです。だとしたら私たちは、その遊びの機会を保障することです。奪わないことです。
環境に働きかけていく行為(遊び)を繰り返し体験することで身に付けて欲しいのです。そうして主体的な態度と具体的な行動習慣を身に付けていって欲しいと思います。
人生も然りです。
誰かが幸せにしてくれるんじゃない。自分で困難に挑戦して、がんばって努力して、幸せになるんだと思うのです。
自ら人生という環境に力強く働きかけ、幸せと成長をつかみ取る人生でありたいものです。
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭