C の地点においては、遊びの盛り上がりのピークを越えて、疲労がたまり、集中力も低下し、学習効果も低くなってしまいます。
しかし、この時点でも子どもたちは、
「もっと遊ぶー!」「まだ遊びたい!」
と言うことも多いのではないでしょうか。
子どもは感情と行動をコントロールするのがあまり得意ではありません。
疲れ切っているのにも関わらず、感情では「もっと遊びたい!」となるのですが、この時に適切に働きかけないと事故と怪我の原因となります。
滝山ネイチャークラブの森のようちえんでは、子どもが満足するまで遊びを保証します。
一緒に遊んで子どもとの信頼関係を構築することを大事に考えています。
そして満足するまで遊んだら、C の地点において、「いっぱい遊んだね。」「休憩しようか」「片づけて帰ろうか」と声を掛けます。
それでも「もっと遊ぶ」となることも多いのですが、いっぱい遊んだ満足感と、保育者に対する信頼感によって「そうだね、終わりにする。また今度続きにする。」となるのです。
満足感と信頼感、このどちらかが不足していると子どもは切り替えるのが難しくなります。
B から遊びの盛り上がりの頂点まで子どもたちが「楽しい!」を追求するのを支援し、C の地点において、事故や怪我を防ぐ適切な働きかけを行うのが滝山ネイチャークラブの考える指導力です。
小手先の技術やノウハウを身につけても本質的には子どもは変わりません。
大切なことは遊びを理解することと適切に働きかける技術を磨くことです。
それが出来れば、大人は無用に怒ったり怒鳴ったりすることがないばかりか、一生懸命やればやるほど、子どもが成長していくのが見えて、ますますやりがいを感じるものです。
働きかけの技術は経験と適切なコーチについて継続して学ぶことで必ず上達します。
反対に自己流で間違った方法でいくらがんばっても子どもへのイライラは消えません。
この「遊びの盛り上がり曲線」に応じた働きかけの技術、「 Technology for Natural Education Curve 」を学び、大人も子どもも笑顔がになれる現場が増えることを願っています。
滝山ネイチャークラブ
ソトアソビスクール
代表 堀岡正昭