「子どもたちを全職員で見守ります。」
このような精神論だけで子どもの安全と発達は保証できません。
子どもたちを組織的に、技術として見守る仕組みを作らないといけないのです。
具体的な動作として明らかにし、経験の浅い職員も技術を磨く方法を伝えないと全職員で見守ることは出来ません。
「子どもを見る」という意識だけでは実は子どもを守ることは出来ません。
子どもを守る職員同士が連携することが必要なのです。
では具体的にどうしたらいいか。
それには他の職員の動き、様子を見ないといけません。
相手の動きに合わせて自分の立ち位置を変化させ、全体で子どもを見るシステムを作るのです。
(モデルA、他の職員の動きに合わせて、手薄になった所、危険な箇所、教育上重要な遊びの場所に自分自身のポジションを移動させる。)
仲間としての他のスタッフの顔を見て、相手のメッセージを受け止める、読み取る行為が必要なのです。
(モデルA、先頭、2番手のスタッフは後ろを振り返り顔を見る動作。形と色を認識するイメージ)
子どもを監視・管理・支配することが目的ではないので、自分のゾーンにいる子どもの温度を感じられる距離感と働きかけは欠かせません。
(モデルB、子どもの顔色、表情、内面の変化に気が付き、適切に働きかけていくことは保育の基本です。)
現場は一々話をしたり、確認している暇はありません。
目と目で通じ合うには、日ごろからのコミュニケーションを通して相手の動きを予測する、相手の思いを想像する思いやりの心が欠かせません。
ですから、仲の悪い職員間で子どもを全体で見るなんてことは不可能なのです。
自分の思いと相手の思いを確認し合える関係性が構築できないことには安全な職場とは言えないのです。
ポジションの基本、動き方のパターン、連携の動作を共有することを意識しましょう。
ソトアソビスクールで具体的な動作、動き、技術を学ぶことが出来ます。
身に付ける技術、方法を正しく身に付けることで、スタッフ間のすれ違い、誤解、ストレスが減ります。
安全を技術で高めましょう。