オンライン研修レポート

「気になるこどもの発達支援」

◆講師:藤原 里美 氏(一般社団法人チャイルドフッド・ラボ 代表理事)

感覚過敏と言って、昔から保育現場では、聴覚など感覚に対して過敏な子がいるということが分かっていました。
みんながざわざわしているお部屋に入れなかったり、楽器の音が嫌だったり、その子によって反応は異なりますが、その子の特性を理解して先生たちが上手にサポートしていたものです。
今様々な研究が進み、子どもたちの中にある一定数感覚を調整するのが難しい子がいるらしいということが分かってきました。

感覚に対して敏感なタイプと鈍感なタイプがある。

敏感タイプ:不注意
少しの刺激をとても強く感じる
→感覚を避ける行動・感覚防衛反応

鈍感タイプ:多動
刺激が入りにくい。より強い刺激がたくさん必要!!
→感覚を求める行動・感覚探求型

私たちは感覚を調整するのが難しい子がいるということの理解を深め、その子の特性に応じて援助していく必要があると言えます。

その子自身の感覚の調整の難しさを変えようとするのではなく、保育者の認識を変え、周囲の対応を変えることでその子自身の行き難さに寄り添う姿勢が必要であるとも言えます。

困っているのは子ども自身。
その困っていることの原因と理由を解明し、保育者は専門的な立場からアプローチしてこそ専門家と言えるのではないでしょうか。
藤原先生のお話は私たち現場の保育者にとって子ども理解を深める助けとなります。
ぜひ多くの現場の先生方に聞いていただきたいと思います。

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