ない方がいい

人間、物があるとそれに頼り、考えなくなる。工夫しなくなる。創造の余地がなくなる。
だとしたら、何でも買い与えることは子どもたちの考える、工夫する、創造する力を奪うことになる。
僕たちは物を買うときも、それを子どもに与えるときも、よく考えるようにします。吟味します。
物の豊かさは考えることの乏しさと反比例します。
ない方が、ないならないなりに子どもは、人間は、工夫するし、考えるし、自ら生み出します。
「そんなことしたら、子どもは何も出来なくて大変なことになります。」
そんな保育現場の意見ももっともです。
何も与えないと、子どもは大変なことになります。
だから、僕たちは子どもたちが自ら、考え、工夫し、創造していける環境を与えるのです。
それが「自然」です。自然は子どもたちに考えさせます。既製品のない世界は否応なしに子どもたちに工夫することを要求します。何もない、不自由な世界は子どもたちに、自ら働きかけ、創り上げていくことを、体験を通して学ばせてくれます。
自ら働きかけていかないことには何も与えてくれない厳しい自然の世界は、子どもたちの欲求と知的探求心を満たす大らかさも兼ね備えています。
さあ、子どもと一緒に外へ行こう。森に行こう。自然の中へ飛び出していこう。
子どもを森へ。子どもと森へ。
     滝山ネイチャークラブ

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