お昼寝の寝かしつけは大変!というのは現場の保育士なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
僕も保育士1年目は寝かしつけが出来なくて、休憩室で「あの先生、寝かしつけ出来ないんだよね。」とささやかれていたのを知っています。
どうしたらいいかといろいろやってみました。
多少のテクニックはあるんです。科学的に言って睡眠に誘う方法というのはあると思うんです。ちょっと暗くするとか、暖かくするとか、音楽をかけるとか、はたまたアロマとかつぼとかその他諸々・・。
でも、今思うのは、人は安心すると眠る、ということです。我々は人間である前に動物です。もし、生命の危機を感じるような危険が迫っていたとしたら我々は眠ることが出来るでしょうか。そこまでの危機感はないとしても、心配事や気になることがあって眠れないということは大人でもあるのではないでしょうか。子どもも同じ。生命の危機まではいかなくても、淋しい、不安など、安心して眠ることが出来ない状態で、どうして眠ることが出来るでしょう。だから僕は、お昼寝の寝かしつけに入るとき、子どもたちに安心してもらうように心がけています。手を添えたり、髪や背中をなでたり、手をつないだり、それこそ安心感は子どもによって違います。ときには年長児でも抱っこしてあげたりもします。不安や緊張が強い子には「抱っこしてあげようか」と言うと「うん」と言って素直に膝や胸元に来る子がいます。そんなときは抱きしめてあげてあげるんです。でもそれはそんなに長い時間じゃないんです。自分から下りていく子もいれば、「もういい?」と聞くと素直に下りて布団に入ってすぐ寝てしまったりしてしまう子もいます。
僕らは必死になって寝かしつけようとします。でも、そんなことは逆効果。だってそんな行為や気持ちからは子どもたちは安心感を感じないでしょうから。だったら逆に一緒に寝ちゃうくらいの気持ちの方がいい。要は子どもに安心感を与えることなんですから。
家でも子どもを寝かしつけるのに、「この子寝たら、あれしてこれして」なんて思っているときに限って、全然寝ないの!逆にあきらめて一緒に寝ようと思ってたときの方がすぐ寝てくれて・・。
お昼寝つながりで、いつか書こうと思っていたことでしたが、ようやく書けました。
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