今回のキャンプは実に見事に「何もしない」キャンプでした。
誤解もされるので補足すると、用意したアクティビティを無理やりやらせない、子ども主体のキャンプだったといえるのではないかということです。
今回思ったことは、「アクティビティを経験させることで指導者が満足していないか」ということです。
「あれもやりました。これもやりました。」と目に見える形で既成事実があることで(こんなにやったんだから)とその行為と活動に満足してしまう。でも、私たちが大事にしたいことは、活動内容よりも、彼らが何を獲得し、何が心に残ったかということなのです。
もちろん、目に見えないことなので、怖さはあります。
(本当に良かったのだろうか?)と。
でも、私たちが獲得させたい非認知的能力(読める、書ける、出来るといった数値化出来る能力ではない、意欲や心情、優しさとか思いやりとか、言ってみたら「心」そのもの)を育てるには何が一番大切かということを私たちは知っています。
その意味では、私たちのキャンプは間違っていないと確信するのです。
「心」を育てるために、私たちは精一杯やったし、「心」を育てるために私たちが出来ることは「何でもやった」からです。
私たちは目の前の子どもをよく観察し、側に寄り添い、共に遊び、共に生活する中で、一人一人の子どもの発達や状態に応じて働きかけています。
これからも一人一人の子ども理解を深め、対象に応じて行う保育を行っていきたいと思います。
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭
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