感じる心を大事にする保育

森のようちえん、サマースクールで川に向かう途中の公園で、セミの死骸に群がるアリを見つけました。

この間、無言で観察する彼。

「セミ」

「アリ」

「イッパイ」

などと呟きながら、時間にして5分以上。

一緒に腰を下ろし、一緒に観察に付き合うことにしました。

言葉にならない自然の不思議さや驚き。

大人はこのとき、いろんなことを教えようとして、いろんなことを言ったりしたりするかもしれません。

でも私は、このときの彼の脳内で行われている自己内対話を大事にしたいと思うのです。

何が出来るようになったとか、知識を増やすことよりも、自分自身が感じるという経験をさせたいのです。

20人や30人も大勢引き連れていたら、こんな経験はさせてあげられないかもしれません。

でも滝山ネイチャークラブは少人数で個別に対応することを心がけています。

一人ひとりの気づきに寄り添い、彼ら一人一人を大事にすることこそが教育では大事なのではないかと思うのです。

子どもたちが見ている物を同じ目線で一緒に見て、心に寄り添う保育者でありたいと思います。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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