自ら育つ環境とは?

「自ら、育つ」環境とは、

「自ら育ちたい」と思える環境です。

人間には元々成長欲求があります。

「もっと大きくなりたい」という成長欲求があり、その欲求を満たしてきた生物が進化して現在に至っています。

「自ら育ちたい」と思えるほど余裕がなかったり、安心できない環境では、「自ら育つ」ことが出来ないのです。

滝山ネイチャークラブのソトアソビスクールには、安心して参加することが出来、「自ら育ちたい」と願う若者が集います。

整理すると、「自ら、育つ」環境とは、

  1. 安心できる環境
  2. 「自ら育ちたい」と思える内発的動機付けの高い魅力的な環境
  3. そのための行動が保障されている環境

となります。

森のようちえんにおいても、子どもたちが「遊びたい」と思える魅力的な自然環境を用意して、そこでの遊びを保障しているのです。

もしも、「人は教えないとちゃんと出来ないし、やらない」と言う人がいたら、そこは「学び、成長したい」と思える魅力的な環境ではないということを証明していることになります。

ソトアソビスクールでは、「自ら育つ」環境を用意し、確実に「育つ」ように適切なサポートを心がけています。

つまりは、自分たちの行動が本当に「育つ」という目標達成のために効果的であったかどうかというフィードバックを行うのです。

そうしないと、行動が単なる「満足」に終わってしまう場合があるからです。

人が自分の行動を変容させ、良質な変化をもたらすには、外からの圧力ではなく、自らの内発的な動機付けに基づく行動でなければ、本質的な変化にはならないのです。

ソトアソビスクールで、「育てよう」として外的コントロールを用いないのはそうした理由です。

重要なことは、学習者自身が「自ら育つ」という強い意志、成長欲求があることです。

ここに来れば誰かが何とかしてくれる、などと思っていては、「育つ」ことは無理です。

「育つ」というのは主体的な営みであり、その行動の成果なのです。

誰かが何とかしてくれる、成長しないのは誰かのせいだ、などと人のせいにしたり、言い訳したりする人が成長しないのはこうした理由からです。

ソトアソビスクールには、高い思考力と主体的に行動する力を持った人たちが集いますから、必ず「育つ」のです。

では、そうでない場合、どうしたら「育つ」のか。

それには、3つの変えなければいけないことがあります。

ソトアソビスクール

堀岡正昭

 


「遊び」を大事にした教育

先日、首都大学東京の臨床発達心理士、浜谷直人先生の講演を聞く機会がありました。

『発達障がい・気になる子の豊かな育ちを考える-遊びこむ仲間関係で、自己肯定感が生まれる-』というテーマで、内容も非常に共感できる内容で、日本中の保育者がこの先生の話に共感して実践出来たらいいのにと思いました。

その中で、「時間で管理する保育から子どもの気持に応える保育への転換」という話がありましたが、滝山ネイチャークラブの活動は、タイムテーブルで考えません。もちろん、朝集まる時間、お弁当を食べる、帰る時間はあるのですが、その間はほとんど時間で子どもを動かすということがありません。「何時になったからこうして」なんていうことがないのです。それは、時間で子どもを管理するのではなく、その時の子どもの気持ちと遊びの状態を優先しているのです。遊びこむことと子どもの気持ちを大事にし、遊びの状態を読み取っているのです。

「あれやって、これやって」と大人が力づくで「子どもにやらせる」保育ではなく、「遊び・活動」の状態を読み取って適切に働きかけていく保育なのです。活動が盛り上がり、ピークを迎え、終息に向かう頃合いを見計らって、「じゃあこうしようか」と次に向けた声掛けをするので、子どもたちも切り替えやすいのです。一見、大人が楽をして、「うまくいっている」ように見えるかもしれませんが、子どもの気持ちと遊びの状態をつぶさに観察して適切に働きかけているのです。

そのことの専門性を浜谷先生に後押ししていただいたようでとてもうれしかったです。

「時間」で「みんなと同じこと」を求め、無理やり子どもの活動を切り替えさせようと一生懸命にやればやるほど、子どもは切り替えにくいことがあります。もう「大人」が力づくで(外的コントロールを用い)子どもの行動を変容させるのには無理があります。

教育がますます困難に時代にあります。私たちは、よりその専門性を高め、子どものより良い育てちを応援し、そして私たち自身が自分たちの教育に誇りを持てる仕事を創造していきたいと願います。「森のようちえん」とは言っても、丁寧により良い教育を目指していく試みに違いないのです。

私たちも精進してまいります。どうか、このより良い教育への挑戦を応援していただき、子どものより良い育ちを志向する保育者が日本中に増えますよう心から願っています。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭