親子じかんとは

以前森のようちえんで、あるお父さんにこんなことを言ったことがあります。

「遠くからお越しいただき、すみません。」

するとそのお父さんはこう言いました。

「私は普段子どもとなかなか接することが出来ません。だから、この森のようちえんに来る電車の中が貴重な子どもとの会話の時間なんです。」

私は大事なことを間違えていたと思いました。

遠くから来ることは大変なことだからそれをさせるのは悪いことだと。

でも、そのお父さんはその時間がうれしい、大事だと仰った。

子育てで大事なことを教えていただいたと思います。

もちろん、大変なことは取り除いた方がいいんです。

でも大事なことはその大変なことをどう捉えるかということなのだと思います。

滝山ネイチャークラブで大事にしている親子じかんとは、かけがえのない今しか出来ない貴重な時間をどう過ごすかという事なのだと思います。

案外、テーマパークに連れて行くより、近所の公園で遊ぶ方が楽しかったりする。

それは、「大好きな人と一緒」ということがとても大事なのです。

私はこれからも子育てにおいて大事なことを忘れずに、お父さん、お母さんたちの子育てを心から応援していきたいと思います。

子育てで肩身の狭い思いをさせない。

子育てをしていることを誇りに思える社会の実現を目指して

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭


遊ぶ意欲を学ぶ意欲につなげる

森のようちえんの子どもたちを見ていると、意欲的な子たちだと思います。

「もっと見たい」

具体的な動作を会得している子も多いのです。

「しゃがんで」「ひっくり返して」「掘ってみる」

あるとき、虫好きの子どもにどこに虫がいるのか聞いてみました。

「葉っぱの裏! 石の下! 土の中!」

参りました。

おそらく自然科学の基本だと思います。

 

子どもは本来、興味あることにはとても意欲的なのです。

「もっと見たい」「もっとやりたい」「もっと遊びたい」

私たちはその意欲を損ねないように、主体的な行動につなげられるよう、環境を整えるだけでいいのです。

やらせてもうまくいきません。

「もっとちゃんと見なさい」「もっとやりなさい」「もっと勉強しなさい」

と言ってやらせても、反動の方が大きく、例え効果があっても一時的な成果です。

私たちは子どもたちに本質的で永続的な力をつけさせたいと思います。

それには、子どもたちの内発的な動機付けを引き出す以外にないのです。

つまりは、子ども自ら「やりたい」という意欲を大事にし、それが実現できる習慣を身につけさせるのです。

 

でもこんな不安も湧いてきます。

(遊んでばかりいていいんだろうか。ほりさんの言っていることは分かった。だけど遊んでいるだけでいいの?)

この疑問は当然で、遊んでいるだけではいけません。

私たちは、この「遊び」を「学び」につなげたいと考えているのです。

じゃあ知識を詰め込み、早期教育すればいいのか。

幼児期に体験を伴わない知識の詰め込みが効果がないことは科学的にも証明されています。

私たちが考える幼児期の学力とは、まさに「意欲」そのものなのです。

 

幼児期にたっぷり遊んで、しっかり意欲を持って取り組んできた子は、小学校に行っても勉強するんです。

だって、知らないことがいっぱい書いてあって、(知りたい!)(見てみたい!)(勉強したい!)という意欲を育ててきたはずですから。

後は、子どもが自らやりたくなるような魅力ある学習環境を整えるだけなのです。

魅力ある先生が教えてくれる楽しく学べる工夫がある授業。

もっと知りたいと思ったときに自ら調べられる図書空間。

安心して学校に通える良好な人間関係。

これらを整えるだけで子どもは言わなくても勉強するようになるんです。

 

森のようちえんのソトアソビで、たっぷり遊んで、しっかり体を動かす。

意欲的に遊ぶことで、主体的に取り組む姿勢を習慣かさせる。

「もっとやりたい」という向上心を具体的に実現できるような環境を整え、今幼児期に必要な学力をしっかりと身につけさせていきましょう。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭


怒らない子育て

怒らない子育て

実はこれが分かるようになるには3年かかるそうです。

そんなに待っていられない。

ならば怒ることの要因を排除する。遠ざかる。諦めて開き直る。

こう書くと身も蓋もないという感じですが、ソトアソビはそれを解消する手助けにはなりそうです。

外に出て、開放的な空間はそれだけで情緒を安定させます。

自分を縛り付ける何かから解放されたら怒っていることも忘れそうです。

だから、自然の中で子育てを!というのは理屈としては合っていますが、これだけでは実は怒ることの解決にはならないのです。

怒るとは。

心理学的には、怒りの感情の前には期待があるそうです。

「こうして欲しい」「こうであって欲しい」「こうであるべきだ」

その期待が外れた時に、人は怒るのです。

「どうしてこうしないの!」「なんでそうなの!」

そしてこう言うのです。

(あなたのせいで私はこんなに怒っている。)

相手の期待に応えてきた人こそ、これが強いそうです。

(今まで私は人の期待に応えてきた。私はその人によって変えられた。)

(だから、人にも期待し、相手もそうすべきだ。)

このことを説明するには、心理学を学ばないといけないのですが、人は変えられる=外からの力によって人は変えられる、という外的コントロールが働いているのです。

これを信じている人には、子どもに積極的に働きかけ、子どもを変えようとする人が多いと。

ここで大事なのは、積極的に関わることが悪いのではなくて、外から、親や大人や教師など他人が子どもを変えてやらないといけない、と信じていること。

人が変わるのは、誰かに何かを言われたからとか、やらされたからという理由で変わるのではなく、自分自身の内発的な動機付けによって行動が変わるのです。

やらせれば変容します。一時的には。

それは本質的な変化ではなく、一時的、短期的なもので、内面的な変化を伴う行動変容から見たら反って反動の方が大きいかもしれないのです。

だから私たちは、子どもたちの内発的動機付けを引き出し、子ども自らやってみよう、という行動変容を期待するのです。

そうは言っても現実は、待ったなしの場面も多いはず。

「チャイルドシートに座ってくれない」

「駄々をこねて困る」

「なんでそんなことするの?」

実は自分たちも困ってきたんです。

そうした経験を積み重ねることで子どもといういきものの生態が分かってきたし、行動特性も理解できるようになったのかもしれません。

そして私たちは子どもと自然に関するエキスパートです。

相当な数のデータベースを持っています。

散々失敗してきた経験とそれに対するフィードバックの記憶もあります。

ぜひ我々に聞いて下さい。

怒らない子育てに限らず、数々のノウハウと経験を持ち合わせています。

同じくらい、失敗のデータベースも持ち合わせているのですが。

子育ては待ったなし。

そして、あっという間。

そのうちなんて思っていたらあっという間に子どもは大きくなってしまう。

そうなる前に、子どもとしっかり向き合い、無我夢中でやっていくこと以外に近道はなさそうです。

かけがえのない親子じかんを心から応援しています。

子育てが終わる頃、「あぁ、一生懸命子育てをやってきて良かったな」と思えるよう、私たちも一生懸命サポートしていきます。

子どもがより良く育つよう願うパートナーとして頼っていただけたらと思います。

お父さんお母さんたちが幸せの親子じかんであることを心から祈っています。

滝山ネイチャークラブ

森のようちえん

子育て応援団団長 堀岡正昭