ザリガニ捕りで学んだこと

ザリガニが何か教えてくれるわけでは、ない。

よく「自然が先生」とか「自然が教えてくれる」なんて言葉、使ったりもするけれど、実は、自然はただそこに在るだけで、何も教えてはくれない。

私たちが主体的に、自然(環境)に働きかけていくことで、私たちが、気づき、感じ、学ぶのだ。

どんな自然を用意しようとも、そこに働きかけ、学ぼうとしない限り、学べないのだ。

これは学校も教師も同じ。

どんな立派な学校で、どんな優秀な先生であっても、学ぶのは学習者自身なのである。

もちろん、効果的に学べるような仕組みを創り、安全に配慮して、楽しく自ら学ぼうとする魅力ある環境を用意する必要はある。

それだけでいい。

大人の役割は、学習の成果の責任を取ろうとしないことではないかとすら思える。

あれこれしてやっても、学習の成果はやはり学習者本人の努力と行為、行動の結果なのである。

私たちは、「やってみたい」「見てみたい」「もっと知りたい」と思える動機、やる気を引き出すだけなのだ。

それが一番、難しい。

この日、彼ら彼女らが自分自身の感覚として記憶したことが学習の成果だ。

楽しい感情とセットで記憶した感覚は一生忘れない。

そのときに私たちが出来ることは、一緒に感じて、話を聞いて、人に対する信頼感をセットにして体験させてあげることだ。

目に見える成果ではなく、彼らの心と体に記憶された感覚を大切にしたい。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭


ガスバーナーの勧め

滝山ネイチャークラブのキャンプは調理に直火をあまり使いません。

もちろん、焼きリンゴやマシュマロを焼くときは焚き火台を使って直火で楽しみます。

普段の調理は誰でも使えるようにと、ガスバーナーをメインにしています。

さすがに冬場はノーマルのカートリッジではなく、パワータイプのガスを使います。

ご飯はユニフレームのライスクッカーという鍋を使います。

これなら失敗はまずありません。

ファミリーにもお勧めです。

燃料は目的に合わせて考えましょう。

これからの時期、何でも炭起こしからやるとそれだけで時間がかかってしまいます。

目的が火熾しならそれもいいかもしれません。

それだけで楽しいイベントです。

でも、子どもとキャンプに来ていて、もっと自然の中で遊びたい、楽しくスマートにキャンプをしたいという目的なら、普段火熾しをしないなら大変な作業です。

だったら調理はガス燃料など手軽な方法に変えて、その分子どもと一緒にクッキングを楽しむ、自然を楽しむ、キャンプを楽しむ方向に変えた方がキャンプを楽しめるかもしれません。

「あんまりキャンプなんてしないのに、道具を揃えるなんて大変そう」

だったら、キャンプでカセットガスコンロもありです。

最初はカセットガスコンロと家で使っている鍋だけでも十分。

大事なことはキャンプを楽しむ心。

以上、ガスバーナーの勧めでした。


遊ぶ意欲を学ぶ意欲につなげる

森のようちえんの子どもたちを見ていると、意欲的な子たちだと思います。

「もっと見たい」

具体的な動作を会得している子も多いのです。

「しゃがんで」「ひっくり返して」「掘ってみる」

あるとき、虫好きの子どもにどこに虫がいるのか聞いてみました。

「葉っぱの裏! 石の下! 土の中!」

参りました。

おそらく自然科学の基本だと思います。

 

子どもは本来、興味あることにはとても意欲的なのです。

「もっと見たい」「もっとやりたい」「もっと遊びたい」

私たちはその意欲を損ねないように、主体的な行動につなげられるよう、環境を整えるだけでいいのです。

やらせてもうまくいきません。

「もっとちゃんと見なさい」「もっとやりなさい」「もっと勉強しなさい」

と言ってやらせても、反動の方が大きく、例え効果があっても一時的な成果です。

私たちは子どもたちに本質的で永続的な力をつけさせたいと思います。

それには、子どもたちの内発的な動機付けを引き出す以外にないのです。

つまりは、子ども自ら「やりたい」という意欲を大事にし、それが実現できる習慣を身につけさせるのです。

 

でもこんな不安も湧いてきます。

(遊んでばかりいていいんだろうか。ほりさんの言っていることは分かった。だけど遊んでいるだけでいいの?)

この疑問は当然で、遊んでいるだけではいけません。

私たちは、この「遊び」を「学び」につなげたいと考えているのです。

じゃあ知識を詰め込み、早期教育すればいいのか。

幼児期に体験を伴わない知識の詰め込みが効果がないことは科学的にも証明されています。

私たちが考える幼児期の学力とは、まさに「意欲」そのものなのです。

 

幼児期にたっぷり遊んで、しっかり意欲を持って取り組んできた子は、小学校に行っても勉強するんです。

だって、知らないことがいっぱい書いてあって、(知りたい!)(見てみたい!)(勉強したい!)という意欲を育ててきたはずですから。

後は、子どもが自らやりたくなるような魅力ある学習環境を整えるだけなのです。

魅力ある先生が教えてくれる楽しく学べる工夫がある授業。

もっと知りたいと思ったときに自ら調べられる図書空間。

安心して学校に通える良好な人間関係。

これらを整えるだけで子どもは言わなくても勉強するようになるんです。

 

森のようちえんのソトアソビで、たっぷり遊んで、しっかり体を動かす。

意欲的に遊ぶことで、主体的に取り組む姿勢を習慣化させる。

「もっとやりたい」という向上心を具体的に実現できるような環境を整え、今幼児期に必要な学力をしっかりと身につけさせていきましょう。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭