幼児教育の3つのP

3つのP

Place,Program,Person

自然体験活動でも大事だとされている3つのPですが、基本はシンプルです。

森のようちえん活動においてもこの3つが重要です。

Placeは環境、

Programは体験、

そしてPersonは保育者です。

この3つが必要です。

幼児に環境が重要だと園舎に力を入れたり、高い遊具や玩具を揃えたりするのもいいですが、それに頼りすぎては保育者の技術が伸びません。

体験が重要ではありますが、デイリープログラムを考え、準備して、必死になって子どもに体験させている保育は子どもの内発的動機づけを置き去りにしています。何より、保育者が疲弊しています。

私たち現場の保育者がその人格を磨き、保育技術を向上させることが重要ではありますが、自己努力に頼るだけでは、組織として、職場として離職率を減らすことにはつながりません。

環境・体験・保育者、このどれもが大事なのです。

別に真新しいことではなく、幼児期に子どもを育てる方法はすでに確立しているのです。

ぶれずに正しい方法を実行するということです。

子どもの身体能力を育てる環境構成はすでに明らかです。

心理学的に子どもの意欲・態度を育てるには何が必要かも明らかです。

正しく行えば、実は保育者の疲労は少ないのです。

というより、誤った方法でがむしゃらにやったところで成果は低く、やりがいも低く、そして疲れてしまうという現状があるのです。

今時、うさぎ跳びをいくらやったところで甲子園に行けないのはどんな高校球児でも知っています。

子どもが自ら学びたくなるような環境を用意しましょう。

繰り返し繰り返し反復学習して、子どもが自ら学習成果を高める体験にしましょう。

そして何より、そうした子どもたちの体験を保育者自ら楽しむ心が要求されるのです。

幼児教育において、環境を整え、体験の質を高めることは子ども自身の「楽しい」と保護者の満足、そして保育者のやりがいにつながります。

そのために正しい方法で実行しましょう。

子どもの「楽しい」を高める環境と体験について学び、とことん働きかけましょう。

そんな森のようちえん活動を広め、その楽しさを学べるソトアソビスクールを日本全国に広めていきたいと思います。

そして世界中の子どもたちが自由に外で遊べる平和な社会を創る保育者が増えることを願っています。

滝山ネイチャークラブ

森のようちえん・ソトアソビスクール

代表 堀岡 正昭


子どもを見るということ、保育という営みとは?

子どもと目線を合わせる。

おそらく保育の教科書の一番最初に書いてあるのではないでしょうか。

少なくとも、「子どもと目線を合わせる必要はなく、常に立って監視しましょう。」とは書いてないはずです。

滝山ネイチャークラブは子どもと目線を合わせます。

しゃがんで子どもと目線を合わせます。

頭で「分かっている」ことを実践を繰り返し、習慣化するまで身に付けます。

 

でも最近はそうではない保育観が増えてきたように思います。

「子どもの遊びには保育者が介入しない方がいい。」

「子どもと遊んだりするのではなく、保育者は子どもの遊びを見守りましょう。」

果たしてそうでしょうか。

大人が下手に関わり、子どもの遊びが壊れてしまうということがあります。

それでも私は関わらない方がいいとは思いません。

その関わり方が問われるのだと思います。

 

子どもの様子を観察し、遊びを見守ることが大事なことがあります。

それでは、手を後ろ手に組み、距離を取り過ぎて見守っていて、子どもの安全性が守れるでしょうか。

漫然と見ているだけというのは、見守るとは言いません。

傍観、もしくは監視と言います。

保育と言うのは子どもの成長に積極的に働きかけるアグレッシブな営みです。

常に変動する子どもたちの遊び、何をするか予測不可能な子どもの動きに対応するこちらの構え。

実は一時も気が抜けない高度に緊張を強いられる仕事なのです。

にもかかわらず、後ろ手に手を組んで、身構えずにいたら、咄嗟の動きは出来ません。

様々な動きを要求される仕事であって、咄嗟の判断力、瞬発力が要求されます。

それを意識して構えているから対応出来るのです。

漫然と子どもをみていても対応出来ません。

 

「そんなにずっと子どもを見ていることなんて出来ません。」

それが出来るようになるんです。

「目を離さないなんて無理じゃないですか。」

視界から外すなということではないのです。

子どもを見るということを監視することだと思っているとそう勘違いするかもしれませんね。

「1人で全員の子を見るなんて無理です。」

そりゃあ無理です。

だからチームで保育するのです。

 

保育という仕事の素晴らしさを知っていれば愚痴や文句、不平不満なんか出てこないというもの。

チームで成し遂げる力の大きさを知っていれば無理なんかせず楽しんで保育できるのです。

その喜びと価値を広げたい。

滝山ネイチャークラブの森のようちえん、ソトアソビスクールでそれを体験してみませんか。

いつでもお待ちしています。

滝山ネイチャークラブ

ソトアソビスクール

堀岡正昭

 

 

 


KYT(危険予知トレーニング)

野外での安全講習でもよくKYT(危険予知トレーニング)を行い、イラストを見て、危険を探すというのがあります。

以前からその効果について疑問もありましたが、森のようちえんの安全講習で、新潟の仲間が

「現場ではこんな小さな危険を一々上げていたらやっていられない」

というような趣旨の発言がありました。

現場に潜む危険を感じ、その危険を職員間で共有する必要性は感じながらも、KYTの効果に疑問を感じていた私も共感する部分でもありました。

森のようちえんをやっていて、現場で感じるのは、危険の数を上げることよりも、何を優先してどこに対応していくかということとその判断・選択の速さの方が重要ではないかと感じます。

野外なんて言ってみたら、「全部、危険」

それを上げたところであまり意味がないようにも思います。

その中で最も危ない所はどこか。

職員を配置しなければならない所はどこか。

事前の調査で危険な個所を調べ、職員で共有する価値は認めながらも、次は物事の優先順位を判断し、素早く決断する能力が必要なのではないかと感じます。

泣いている子と転んだ子、どちらを先に対応するのか。

ほぼ瞬間的に決断する状況判断が求めらます。

「人手がないので出来ません。」と言う職員ではなく、どうしたらそれが出来るか考え、人を配置し、的確に指示し、対応出来る職員が求められています。

「あれも危ないよね、これも危ないよね。」と言うだけでは安全にはつながりません。

「もっとも安全なことは、子どもを預からないことである。」という冗談のようなことにならないためにも、私たちは、あえて困難に挑戦し、教育的成果を最大限に高めるために、危険を見極め、物事の優先順位を瞬間的に判断する力をつけていきたいと思います。