幸せはそれを見つけようとする心持ちとそれを感じられる感性があれば、どこででも見つけられる。
能動的な自然体験に
その昔、ある有名な自然ガイドがお客さんを引き連れて清里の自然をガイドしていました。
熱心に、そして情熱的に「今日はお客さんにたくさん伝えよう。」そう思っていろんな虫や花、自然に関する情報を伝えていったそうです。
最後になって振り返ってみると、付いてきたのは自然観察に関心がある数名の人だけで、残りは後ろの方でそれこそ「お客さん」だったそうです。
たくさん伝えてあげようと頑張った成果は関心のある人とそうでない人を明確にしてしまうだけだったと。
それからはガイドの仕方を変えて、お客さんにも参加してもらうようなガイドにしたという話です。
私たちの森のようちえんも同じで、こちらが伝えよう、教えてあげようと頑張れば頑張るほど、子どもたちにとっては受け身の体験になってしまいます。
子どもたちがどれだけ環境に働きかけていくか、徹底して能動的な体験にしていくには私たち自身が子どもたちをどれだけ観察できるかが重要だと思います。
子どもたちの能動的な自然観察、自然体験とは、大人は少し控えめなぐらいがちょうどいいのです。
大人自身の満足よりも、子ども自身の内面の変化を期待して
良質な自然体験、能動的な自然観察、安全で健康に配慮した森のようちえんを目指して
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭