滝山ネイチャークラブは開設当初から異年齢集団で構成していました。
各学年で分けられるほど多くなかったというのが実情ですが、異年齢というのは意図的にそうした集団で構成したいと考えていました。
というのも、異年齢集団の教育効果を経験を通して強く実感していたからです。
幼稚園・保育園というのは当初、一番近い教育機関の小学校をモデルに仕組みを降ろしてきたと言われています。
つまり、小学校が学年別の教育を行っていたから、それに倣って幼稚園・保育園も学年別保育が一般的になったというのです。
学年別というのが幼児期の発達に合っているかどうかとか、教育的な効果を考えずに、ということです。
昔はそれでも良かったのでしょう。
画一的にある一定水準の教育を受けさせ、知育偏重の学力を向上させるには年齢で区切った方がはるかに効果が高い教育法です。
技能の習得や暗記を中心とした情報を処理させるには、能力や発達が大きく異なる集団を指導するにはあまりにも非効率的です。
しかし、時代は変わり、個人の意欲や思考、実行力を育てるには、教師がやらせる受動的な体験では限界があります。
子どもたちが能動的に環境に働きかけ、自ら考え、人や自然と関わり、実際に働きかけていく力をつけるには多様な関わりの体験の方がはるかに学習効果が高いのです。
小さい子は大きい子から刺激をもらい、大きい子は小さい子の能力や発達を見極め、働きかけを工夫する力を否応なしに要求されます。
もちろんこの体制には、子ども同士のかかわりをうまくコーディネートする大人の役割と力が欠かせません。
やりすぎてもいけないし、やらなさ過ぎれば子どもたちの負荷は大きくなります。
それでも私たちはこの異年齢集団の可能性を期待し、また自分たち自身もチャレンジして、子どもたちの成長に大きく貢献したいと考えています。
そんな滝山ネイチャークラブの異年齢保育に応援をお願い致します。