「勉強なんて出来なくてもいい?」

「勉強なんて出来なくてもいいですよね」

森のようちえん活動をやっているとそう言われることもありました。

自然の中で伸び伸びと自由に遊ぶ姿を見て、そうした姿に共感し、つい出てしまったのかもしれません。

早期に、知識偏重の、詰め込み教育のことを仰っているのなら、私もそう思います。

幼児期には認知機能を高めようとする学習や知識や情報を増やすことは発達上向いていないのです。

効果がないとは言いません。

早期に教えることで高い能力を発揮することは当然あります。

でも、それが大事なことではないのです。

幼児期には、感覚を刺激し、身体を動かし、直接体験する学習の方がはるかに効果的で、発達に合った方法なのです。

これはあらゆる学問で、すでに明らかになっています。

だから私たちは子どもを自然の中に連れ出し、自由に遊び、能動的な体験にして、子どもたちの学習を促進するような働きかけを行うのです。

そのことと、小学校以降、勉強しなくてもいいとか、学校に行かなくてもいいというのはかなりずれていると思います。

私たちは学力の高い子に育てます。

その学力の中身(定義)が幼児期の置いては、いわゆる非認知能力と言われるものが多いので、私たちは数値化できる成果を求めないのです。

幼児期の学習効果は数値化出来ないのです。

数値化できない学習の成果をどうやって伝えるかは別にお伝えしています。

そもそも子どもは学びたがり、知りたがりです。

何でも好奇心旺盛に見てみたい!やってみたい!学びたい!と思うはずです。

私たちはそんな子どもに育って欲しいと願っています。

そんな私たちが「勉強なんて出来なくていい」と言うはずがありません。

「勉強って楽しい!もっともっと知りたい!」

そんな子どもたちが喜んで通える公教育であって欲しいと願います。

勉強って楽しい!分からないことが分かるようになる、出来なかったことが出来るようなるって、嬉しい!

そんな大人の姿を見て育った子は「僕も私も、もっともっと勉強したい!」と思うはずです。

やはり、問われているのは私たち大人のようですね。

子どもたちに、「ほりさん、勉強って楽しいぜ!年だからって言い訳しないで、学びなよ。」と言われないよう(笑)精進していきたいと思います。

2025年2月15日、森のようちえん安全講習の様子から

滝山ネイチャークラブ

堀岡正昭

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