文部科学省が新しく5歳児向けの教育プログラムを作る方針です。プログラムでは、生活や学習の基盤となる「言葉」、「情報活用」、「探究心」に関する能力や態度の育成を目指します。
「情報活用」は遊びながらタブレット端末に触れるとあります。
例えば深海の生き物や宇宙など、実際に体験することが出来ないことはVRなど最新のテクノロジーを活用することで子どもたちの知的探求心はぐっと深まることでしょう。
タブレット端末に触れることが大事なのではなく、情報を活用して、学ぶ喜びを体験させることが重要なのです。
「うわー、すごーい」
身近な生き物、アリやダンゴムシに触れて、(これ何だろう?)と思った時に、いつでも調べられる環境が用意されているということが大事です。
虫は子どもたちにとってとても興味ある存在です。
教室には虫の図鑑を用意しましょう。
いつでも自由に手に取って見ることが出来る環境と体験が保障されていることと、こうした行為を肯定的に捉えてくれる保育者の存在が重要であることは言うまでもありません。
子どもは本来探求心の塊です。
不思議な物、関心ある物、魅力ある物に触れたら、「なんだろう?」「見てみた!」「もっと見てみたい」といった気持ちになります。
虫メガネや観察ケースはより良く観察するためのツールです。
何だろう?見てみたい。
その気持ちを育てたいと思います。
子どもは興味あるものはよく見ようとします。
魅力ある環境を用意するだけでいい。
調べたい。もっと見てみたい。
そう思ったらいつでも調べられる環境を用意します。
実際に手に取り、手を動かし、これかな、あれかなと試行錯誤する作業が必要です。
最新のテクノロジーを導入することも必要かもしれませんが、幼稚園・保育園の現場では虫メガネと昆虫図鑑を用意しましょう。
無理やり一斉に体験させなくても、子どもと一緒に先生たちが楽しんでいれば子どもたちは興味を持ちます。
必要なのは、子どもたちにとって魅力ある変化に富んだ環境と、自分から取り組む遊びの体験、そして一緒に楽しむ保育者の存在なのです。
幼児期に必要な教育プログラムは実は何十年も前から素晴らしい先生方の実践の中にあります。
現場の先生方が自信を持って、丁寧に、そしてしっかりと実践していくことで、十分に効果的な教育を行うことが出来ます。
ぶれることのない、幼児期の教育を発信していくことで子どもたちの笑顔と保護者の皆様の喜び、保育者のやりがいにつなげていきたいと思います。
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡 正昭