子どもたちの笑顔のために

子どもたちの笑顔を守るために、具体的な方策を現場の指導者の立場からお伝えいたします。

これで十分とは言えませんが、子どもを水辺に連れて行く際には、この3つを意識するだけでも違います。

1.フィールドの選定

まずはそこの場所は子どもの発達に合っていますか。監視員がいるプールであれ、海水浴場であれ、子どもの年齢発達に合った場所の選定がとても重要です。

実は、このことには「子どもの発達の理解」が必要です。

大人と同じ感覚や、自分自身の満足でフィールドを決めてしまっては危険です。

同じ理由で、「みんないるから」「人気のスポットだから」ということは安全とは限りません。

一律に水深何十センチまでが安全とか、ここは安全という場所はありません。

我が子の発達を理解して、発達に見合ったフィールドを選定しましょう。

2.安全のための装備

次に安全のための装備を用意しましょう。

これは何もライフジャケットだけとは限りません。

自然の中には鋭利な岩や石もあり、貝殻やガラスの破片も落ちているかもしれません。

アクアシューズを履きましょう。ビーチサンダルやクロックスタイプのサンダルは脱げやすく、キーンタイプのウォーターシューズは砂利が入りやすいのでお勧め出来ません。ファッションよりも安全性を重視すると上履きタイプのアクアシューズをお勧めします。

これからの時期、海はクラゲも発生します。川でも石や草で切ることもあり、紫外線対策の上でも、長袖、長ズボンタイプのラッシュガードの着用をお勧めします。

また、眼を守るためのゴーグルの着用や紫外線から守る日焼け止めも効果的です。

3.見守り体制

3つ目に、見守りのための監視体制を整えましょう。

アルコールを飲んでいる人は監視員には含みません。救助に向かっても2次被害の危険があります。健康な大人による、複数で監視体制を考えましょう。

その際、子どもと一緒に遊んだりして子どもの傍で見守る人と、少し離れて全体や周囲の状況を把握できる位置から監視できる人で監視することも効果的です。

また、自分たち以外にフィールドにいる大人に声をかけて、挨拶できるぐらいの良好な関係を作っておくことはいざという時に声をかけやすいものです。救助を依頼できなくても救急車の要請をお願いしたり、子どもの見守りのサポートをお願い出来るかもしれません。いざという時にはその場にいる大人全員で安全を守る意識が最悪の結果を回避できるかもしれません。

今、このような状況下において、「川は危険だから、川で遊ばせないようにしよう」とか、「ライフジャケットを着けているから大丈夫」などといった論調が出てこないか危惧しています。

もちろん、何の対策や知識も経験もなく川で遊ぶことは危険です。

でも多くの大人たちは知っています。

子どもたちの健全な育ちには自然の中で遊ぶことが必要だと。

私たちは知っています。

高度に訓練された指導者による、安全のための知識と技術に裏付けされた自然環境を生かした教育は、人工的などんな環境よりも、教育的効果が高いことを。

自然はすばらしい。

そこで遊ぶことは教育的に効果がある。

しかしそこには条件があります。

高度な専門性が必要であるということです。

ぜひ専門家を頼って下さい。

長年の経験により蓄積されたノウハウがあります。

最新の科学に裏付けされた知識と高度に高い技術があります。

自然の中で子どもを育てる森のようちえんのような取り組みと、そこで行われる安全のための技術が広がり、子どもたちの笑顔が増えることを心から願っています。

森のようちえんの滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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