人が大勢いるという体験と、人と関わる体験というのは全く別物だと考えていいと思っています。
大勢いると何となく安心したりするかもしれませんが、そこで子どもが人と関わっているか、人と関わるということを学習しているかということを見極めないといけません。
人と関わるというのはリスクでもあります。
2年前はこの写真は取れませんでした。
「子ども同士、関わらないようにしましょう」
日本中がそんな雰囲気でした。
しかし、子どもの健全な育ちに身体接触は避けられないのです。
私たちは子どもたちが多様なかかわりの中から人と関わるということを学ぶ、体験学習という手法を用いて、子どもたちの育ちをサポートします。
感染症のリスク、喧嘩のリスク、関係性悪化のリスク、それでも私たちは対策を講じ、子どもたちに必要な経験として子ども同士の関わりを大事にします。
関わりが深くなるからこそ、自分の思いをぶつけ、相手の思いの違いに気づき、どうしたらいいか、共に考えることが出来るのです。
美談ばかりではなく、時には泣いて別れることもあります。
おうちに帰ってから、「今日は嫌なことがあったんだ。」と訴えることもあるかもしれません。
それでも、「そうか、そうか、そんなことがあったんだね。」と聞いてあげることがとても大事なんだと思います。
適切に子どもたちの関係を見ていれば、過度の介入は返って学習を妨げるということがあります。
だから私たちは我慢しながら見守ることも多いのです。
きっと子どもたちには大きくなる力がある。
その時に、一人ではへこんでしまうこともあるかもしれないから、私たち大人が傍で見守り、話を聞いてあげられる存在でありたいと思います。
子どもたちは関わりを通して学び、成長する。
森のようちえんで子ども同士の関わりをサポートしていきたいと思います。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭