子どもたちの観察アイテム「虫メガネ」を使って観察していると小学生が虫メガネのレンズで光を集めていました。
小学校3年生で学ぶ光の性質です。
もしかしたら学校での経験が遊びにつながったのかもしれません。
他の子たちも夢中になってやっていました。
幼児期には実際の体験を通して、「うわー、すごーい」と心揺さぶられる感動体験が必要です。
正しい知識は後からでいいのです。
正解を教えるのではなく、子どもたちが自ら考え、やってみる体験そのものが学習です。
合わせて重要なのが、タイミングです。
立命館小学校の正頭先生も「子どものモチベーションは足がはやい」と仰います。
興味を持ったその時に学びを拾い上げないと動機づけが薄れてしまうということです。
「何だろう!」
そう思った時にやってみることが出来る環境と子どもの興味関心を逃さず拾い上げる大人の観察眼が必要なのです。
その瞬間、その場で対応してあげることが重要です。
カリキュラムありきではなく、子どもたちの興味関心を逃さず拾うということが子どもの特性に合った学習につながります。
幼児教育・保育では、「計画ありきではなく、子どもの遊びありき」とよく言われてきました。
大人の立てた計画に子どもを合わせるのではなく、目の前の子どもの様子や遊びの状態をよく見極めて、適切に働きかけていくことが重要です。
前述の正頭先生は
「スピードポジティブハイテンションフィードバック」
と名付けて、子どもの問いの育て方には、すぐその場で、とにかくポジティブに、大人もハイテンションで子どもに返してあげることだと仰っています。
幼児教育も小学校教育も子どもを対象としているという点で共通する部分も多いと感じます。
森のようちえんでも子どものモチベーションにその場で対応し、より良い学習につなげていきたいと思います。
注:子どもたちには虫メガネの取り扱い上の注意を伝えています。
1.太陽を直接見ない。
2.虫メガネを使った光の実験は大人が一緒のところでやること。
ご家庭に置かれましても、ご指導をお願い致します。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡 正昭