日本キャンプ協会による体験活動に関する調査研究で、キャンプの効果について明らかになってきたことがあります。
キャンプ、野外活動は子どもたちの自立心や探求心、思考・判断力など向上し、社会性や自然とのつながりなど、広範囲でその効果が明らかだったということです。
これは多くの保護者の皆様も実感として感じられることだと思いますが、ここで一つ、付け加えておかなければならないのが、その効果は長く持続せず、1ヶ月後にはキャンプ前の状態より下がってしまったものもあるということです。
実はこれは言ってみれば当たり前のことで、どんなに立派なコーチの指導を受けても1回で上達するということはなく、どんなに素晴らしいプログラムを体験しても1度でもう必要ないということはあり得ないということです。
学習には反復練習が必要だということです。
どんな学習も繰り返し、繰り返し、反復練習を行うことで習慣化し、身についていくのです。
森のようちえんでは、雨や風、自然現象を楽しむ心を習慣化し、人生を楽しむ人になって欲しいと願っています。
自分で考え、選択・判断し、実行するという行動習慣を身につけて、人生を強くたくましく生きていって欲しいと願っています。
様々な動作を経験し、体を動かすことを喜び、身体機能、運動能力の基礎を養って欲しいと願っています。
また、いろいろな人と関わることで、人の多様性を知り、困難やトラブルの先に大いなる力や喜びが待っていることを知って欲しいと願っています。
そのためには、定期的、継続的に経験し、自分の体で身につけて、習慣化するまで体験を積み重ねていくことが必要なのです。
滝山ネイチャークラブの森のようちえんが毎月1回の定期的な参加をお願いしているのはそうした理由からです。
それには楽しいという快の感情が欠かせません。
安心して経験できる肯定的な関係性が必要なのです。
だから私たちも子どもたちの継続した学びに尽くしていきたいと思います。