保育の専門性

子どもの発達を促す環境は、実はそこかしこにあります。

専門の遊具を用意しなくても、身近な環境こそ、活用できます。

では、やらせればいいのかというと、答えは「ノー」です。

幼児は自ら「やってみたい」という内発的な動機づけに基づく、能動的な体験でないとうまくいきません。

だとしたら、必要なのは、「やってみたい」と思える魅力ある環境と「やってみたい」が「やってみる」につながる、自由で肯定的な環境ということになります。

「でも、放っておいたら怪我するんじゃないかと思って」

そんな心配も当然です。

放っておいてはいけません。

適切に関わり、働きかけていくことが必要です。

その働きかけ方は実は子ども一人一人によって異なります。

何なら、その時の心理状態、体調、他の子との関係性によっても変わるのです。

滝山ネイチャークラブの森のようちえんが安全で楽しいのは、子どもたちの状態を見極め、適切に働きかけているからです。

一律に見守っているだけでは、援助を必要とする子どもにとっては危険な環境かもしれません。

指導性が強い保育では、意欲の高い子どもたちの成長欲求に応えることが出来ません。

もちろん、その判断は100%正しかったかというと、実は自己嫌悪だったり、「もっとこうしてあげられたんじゃないかな」とい反省も多かったりします。

でも、その繰り返しによって、子どもたちの状態と私たちの働きかけの乖離を少なくし、より適切な働きかけを目指していきたいと思っています。

私たちは、時に黒子となって子どもたちの安全を陰で支え、時に子どもたちの先頭に立って遊びをリードし、そして子どもたちと一緒になって遊ぶことで子どもたちに信頼される大人でありたいと願います。

そんな高度な保育が森のようちえんとして全国に広がることを期待しています。

保育はおもしろい

保育はすばらしい

そんな保育の価値を広めます。

森のようちえんの滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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