6月17日、森のようちえん

森のようちえんでどんな力が育つのだろう。

安全で安心して参加できることはもちろん、自由で楽しい活動でないと幼児期に大事な遊ぶ意欲や心情が育たない。

幼児期においては、どんな運動や勉強、習い事でも自由で楽しくないのは効果が低い。

やらせれば一定の効果はあるが、長期的、本質的な力ではないし、反動の方が大きい。

では、自由で楽しい森のようちえんで獲得することは?

やはりそれは、知識を増やしたり、出来るようになるということよりは、人や環境に対する関心を育て、自ら働きかけていこうとする意欲ではないかと思う。

未知なる世界へのあこがれや魅力ある素材への関心。

そういった自然環境に触れ、働きかけていく力こそ獲得して欲しいこと。

人に対する関心や関わり方、コミュニケーションなんてものはどこで学ぶのか。

それは、体験を通して自ら獲得する以外にないのではないかと思う。

困難や対立に対してあきらめず人と関わろうとする力。

その根底には人に対する愛や良好な人間関係を基にした心地よい記憶が必要なのではないか。

だとしたら、我々は子どもたちの気持ちに寄り添い、「いつも見ててくれている」といった安心感を大事にして、子どもたちが自由に遊び出していける場を作りたいと願う。

子どもたちの発達を理解し、一緒に遊ぶ。

子どもの心理や行動特性を理解して、対象に応じた働きかけを行う。

自然は不思議と魅力にあふれている。

やらされて動く子どもではなく、内発的な動機付けに基づき自ら行動していく子どもへ。

森のようちえんでの遊びが、小学校以降の学びにつながるように、「もっと見たい」「もっと知りたい」を「もっと学びたい」意欲につなげていきたいと思います。

いつも保護者の皆様のご理解に心から感謝いたします。

来月もお待ちしています。

滝山ネイチャークラブ

森のようちえん

代表 堀岡正昭

関連記事