この時期は、虫の宝庫。
子どもたちにとって興味ある虫がいっぱいです。
課題やテーマをこちらで設定して、それに取り組ませる方法ではなく、子どもが自ら環境に対して積極的、能動的に取り組んでいく、それに対して保育者は応答的に働きかけていく方法を採用します。
こちらが用意するのは環境だけ。
その環境さえも、対象となる子どもの興味関心、心理、体調、行動特性を知らないとまるでとんちんかんな環境になってしまうので、子ども理解が必要です。
その環境に対して子どもたちがどのように反応するかよく観察することです。
葉っぱや石を集めてはごっこ遊びが始まったら、一緒になってお皿になる葉っぱを探したり、水を出したりします。
この時に保育者は、傍観的態度ではいけません。
「なんか遊んでいるのね」
そこからは肯定的な態度は伝わりません。
側に座り、一緒になって、「あら、涼しげでいいわね。一ついただこうかしら。」なんて言うから肯定的な体験となるのです。
自己肯定感は育てられます。
大好きな、近しい大人が、子どもの遊びを肯定的に捉え、傍でにっこり微笑んで見守ることが肯定的な体験につながります。
「あぁ、私たちは認められている。」
言葉にならなくても、あたたかい雰囲気が形成されます。
それが非認知能力を形成し、「私は愛されている」という実感につながり、人に対する信頼感となるのです。
そんなことを経験した子は必ず、自己肯定感の高い子に育ちます。
「私は愛されている」
「何でもやってみよう」
「何でも出来る!」
それは失敗や挫折がないという訳ではありません。
遊びの中では、失敗も多く経験し、それでも「またやってみよう!」という前向きな動機付けが遊びにはあります。
その時に、優しく見守ってくれる大人の存在が必要だと信じます。
世界でもっとも自己肯定感の高い子どもに育てる
何も自分たちのやっていることが最高に素晴らしい、間違いがない、と言いたい訳ではありません。
「もっと出来ることはなかっただろうか?」
「あんな風にしない方が良かったのではないか?」
と自己嫌悪、反省、振り返りの連続です。
それでも私たちは、人に何か言われるんじゃないだろうかとか、大したことないねと思われているんじゃないだろうかという他者評価に振り回されることなく、自分たちが目標とする「自分で考え、判断し、実行できる子」を目指し、そのために自分たちが出来ることの最大限努力することを考え、それに対し自分自身で評価し、真摯に向き合っていきたいと思います。
まだまだ暑い日が続きます。
日陰を選んで快適に過ごし、子どもたちと遊びを創り出し、共に楽しんでいきたいと思います。
保護者の皆様もどうかご自愛いただき、お互いに健康で過ごしてまいりましょう。
次回もお待ちしています。
滝山ネイチャークラブ
森の教室
堀岡正昭