ライフジャケットは万能ではない
ライフジャケットの着用によって安全の質は格段に上がりますが、100%安全とは言えません。
子どもたちと水辺の活動をしていて思うことは、「ライフジャケットを着ていても溺れることもあり得る」ということです。
「今日はラッコが流れてきたよ」
この体勢が出来ることで安全を確保することが出来ます。
仮にうつぶせのまま流れたらどうでしょう。
考えるのも恐ろしいことですが、慣れていない子は慌てることもあり、パニックになると水深15cmでも溺れます。
繰り返し経験することで咄嗟の時にもあわてず安全に流れる体制が取れるようになります。
習慣化するまで身につけて欲しいと思います。
どこでやっても安全に遊べるスキルを習得するまで経験させたいと思います。
規制して子どもを管理するのではなく、楽しい活動を通して健康を管理する
小さい子ほど、ハードな活動であればある程、健康を管理する必要があると思います。
私たちが考える健康管理とは、子どもの活動を禁止・規制するだけではなく、子どもにとって興味関心があることに誘って、この先に楽しいことがあると見通しがつくように活動を組み立てていくことです。
お弁当を食べた後は絵本の読み聞かせや素話など子どもたちも楽しみにしている時間にすることで、身体を休め、休息の時間にもなるように配慮しています。
もちろん子どもたちが健康で、意欲的なら
「ほりちゃん、早く、川に行こうよ!」
となるので、無理やり座らせて絵本の読み聞かせを聞かせるということはありません。
大切なのは、安全で楽しい活動であるということです。
子どもたちの楽しい遊びのためならとことん動きます。
子どもたちの安全の為に健康を管理し、活動を組み立てていく指導力が必要です。
規制して子どもを管理するのではなく、楽しい活動を通して健康を管理していく活動でありたいと思います。
子どもたちが「今日は川にラッコとワニがいたよ」と言ってたように、時折南浅川にはラッコとワニが現れるようです。
カッパにはくれぐれも気を付けていきたいと思います。
滝山ネイチャークラブ
森のようちえん
代表 堀岡 正昭
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