救急セット

みなさん、こんにちは

今回は森のようちえんの救急セットのご案内です。

これはあった方がいい、これだけはないとだめ。

そんな救急セットの考え方をお伝えできたらと思います。

基本ツール、その1

救急ポーチの中にある救急セットの中には、

上からとげ抜き、マダニリムーバー(大小)、はさみ、爪切りが入っています。

基本ツール、その2

絆創膏、清浄綿、キズパワーパッド

ティッシュ、ビニール袋、グローブ

すべて、必要最低限かと思いますが、逆にこれだけです。

子どもの怪我のほとんどが水道水ときれいなタオル(感染防止のため、出来れば個人持ちのマイタオルを使用するようにしています。)、なければ清浄綿で事足ります。

絆創膏は傷の保護のために使用する場合があります。

子どもの怪我の多くが小さな怪我で、自然治癒力に期待する方が治りが早いということもありますが、きれいに洗浄しないまま絆創膏を貼る行為は幼児の場合、とびひになる可能性がかなり高いという理由もあり、きれいに洗浄しないまま絆創膏を貼ることはしません。

とげ抜き、マダニリムーバー(大小)、はさみ、爪切り、針は、他の用具では代用が利かないという理由から、使用する頻度は低いですが、携行するようにしています。

感染予防の観点から出血、鼻汁、よだれ、排せつ物の処理など、必ずグローブを着用した方がいいでしょう。

ない場合には、ビニール袋に手を入れたり、傷口の洗浄、止血などは傷病者の手を使うなど、直接触らない工夫が必要です。

脱脂綿など、傷口に付着するものは使用しないようにします。

鼻血など、専用の鼻ぽん以外の物は鼻につめないようにしましょう。(ティッシュ、ガーゼ、脱脂綿ほか)

最後に、ウオーターバッグ。中身は水道水です。

うちは毎回これに水道水を入れて、リュックの中に携行します。

食事前の手洗い、傷口の洗浄、冷却などに大活躍です。

水と清浄綿、絆創膏(またはキズパワーパッド)、この3点で子どもの怪我のほとんどが対応可能です。

逆に言えば、これで対応できない怪我は事故として報告が必要な怪我です。

事故原因を追究して、予防に努めることが重要です。

指導者は自分自身のレベルに応じて、応急処置出来るよう努めるべきですが、まずは8割から9割を占める小さな怪我に、あわてず、騒がず、当人の安心安全は当然のことながら、周りの子どもたちやスタッフに対する指示も的確に出来るようにしておきましょう。

応急処置も技術です。

経験と練習で上達します。

しかしながら、実際の怪我はない方いいのです。

だとしたら、実際のエピソードを聞いてイメージトレーニングしましょう。

youtubeなど動画を見てトレーニングするのも効果的です。

安全のための情報を共有することで、事故や怪我を減らし、対処法、事後対応できる大人が増えることを期待します。

関連記事