この日見つけた幼虫。
何でしょう。
子どもたちは「図鑑で調べてみる」とのことでしたが、案外、成虫は載っていても、幼虫までは載っていないんですね。
そこで、スマホを活用して、グーグル検索です。
写真で撮って、グーグル検索するとネット上の近い画像が出てきます。
それによると「クロコノマチョウ」らしいのです。
ここで大切なのは、正解かどうかということよりも、体験を伴った発見があって、「これ何だろう?」と疑問が湧いたその時に、調べたり、自分たちで問いを立てるという行為そのものなのです。
立命館大学の正頭先生も「スピードポジティブハイテンションフィードバック」と名付けて、子どものモチベーションはレアなので、その場で対応してあげることが重要だと仰っています。
不思議に思ったその時に、疑問に思ったその時に、その場で一緒になって不思議に思う保育者の存在とその問いに一緒になって考えてくれる大人の役割が重要なのです。
タブレットやスマホはあくまでそれを支えるツールにすぎません。
子どもはその後、こちらが用意していた画用紙に、虫の名前とエサ、イラストを描いて大事そうに持って帰りました。
幼児期には、思った時にすぐに調べられるツールが身近にあることが大切です。
タブレットの導入の前に、私は全国の幼稚園・保育園の教室に「昆虫図鑑」の設置を提案します。
昆虫図鑑が必須なのではなく、子どもたちの多くの興味関心が虫にあるから昆虫図鑑なのです。
乗り物が好きな子が多いクラスは「乗り物図鑑」でもいいでしょう。
子どもたちの手のサイズに合ったハンディ図鑑なら、2歳さんでも手に取れます。
大切なのは、目の前の子どもたちの興味を探り、その興味関心をさらに深め、次への学びへの意欲につなげるかということです。
ハンディ図鑑があれば、子どもたちのわくわくが止まりません。
そんなことを思い描くと僕もわくわくしてきます。
保育は楽しい!
子どもたちは素晴らしい!
子どもたちの学びの体験をさらに深めていきたいと思います。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡 正昭
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