保育はすばらしい
保育という営みはすばらしい
保育という仕事は価値がある。
でも多くの人がその価値に気が付いていない。
保育という仕事は人を笑顔にする。
保育という仕事は人を助ける。
保育という仕事は自分自身を幸せにする。
そう思います。
でも多くの保育者が「そんなことありません。私たちの仕事なんて大したことないんです。」と謙遜します。
そんな時、私はこう言います。
「もしかして、弁護士さんの仕事が上で保育士の仕事は下だなんて思ってない?」
「大学の先生が偉くて、自分たちは大したことないなんて思ってない?」
大間違いです。
もちろん、職業に上も下もありません。
大学の先生が偉くて、自分たちは偉くないなんてこともありません。
保育者には弁護士の先生にも、お医者さんにも出来ない高度な専門性があるのです。
現場の先生自身が、そのことの自覚がない。
保育者の専門性だけ見たら、お医者さんより、大学の先生よりはるかに高度な専門技術があるはずなんです。
そのことの誇りを忘れないで欲しい。
日々子どもたちと関わっている者にしか分からないことがある。
長く保育に携わってきて初めて分かる知見がある。
自分たちの仕事の価値を決めるのは、年収でも社会的評価でもありません。
自分たちの仕事の価値を決めるのは自分たち自身です。
その自分たちが「大したことない」なんて言わないで下さい。
だって保育者には、弁護士の先生には出来ない子どもの育ちの見通しを持つことが出来ます。
だって保育者には、お医者さんにも出来ない子どもの変化を読み取ることが出来ます。
保育者は、子どもの将来に影響を与える大きな力を持っています。
そうは言っても、労働環境が劣悪で、対価も低く、社会的な評価も低ければ頑張り続けていくことは困難です。
こんなすばらしい職業だからこそ、労働環境の改善と社会的評価の向上を求めていかないといけないのです。
それは、園長先生の役割だったり、社会的影響力を持つ活動家の仕事だったり、それぞれがそれぞれの立場で頑張っていくことが必要です。
それでも、保育者個人が、自分の仕事に誇りを持ち、自分の仕事と職業に自信を持って取り組んでいくことが何より自分自身の幸せとやりがいにつながっていくのではないでしょうか。
滝山ネイチャークラブでは、そんな保育のすばらしさを社会に発信し、笑顔で保育に携わる現場の先生が一人でも多く増えていくことを応援します。

