川遊びの前に、フィールド選びがとても重要だと思います。
どこで遊ばせるか
これによって安全かどうか、大きく左右されます。
もう一つが、「対象に合っているか」ということも重要です。
年齢や発達、集団の規模に応じて、対象に合ったフィールドを選定することも必要です。
大きい学年の子たちには危険じゃなくても、小さい子たちには危険と言うこともあります。
また、安全だからといっても、大きい子たちには物足りなく、つまらない場所かもしれません。
安全と楽しいを両立した環境を設定しないとうまくいかなということです。
次に、「危険は一つではない」ということです。
子どもの活動には、水難事故の危険だけでなく、転倒や転落の危険、熱中症の危険、また荷物の置き場所によっては食中毒の危険と言うこともあるかもしれません。
場所の広さが子どもを見失う危険や行方不明となる危険、狭いということが喧嘩やトラブル、怪我の危険につながるかもしれません。
フィールドまでの移動方法は?
荷物置き場はどうするか?
日陰は確保できるのか?太陽の移動も考えないといけません。
トイレや水場はどうするか?
お弁当はどこで食べるか?
午後の活動はどんなタイムスケジュールにするか?
全体の指示や指導は誰が行い、タイムキーパーは誰が行うのか?
転んだり、怪我をしたらどうするか?
考えたらきりがありません。
だから私たちはトレーニングするのです。
現場の先生たちはこれを日々行っているはずです。
このトレーニングの甘い点が、事故の大きな要因です。
最初はタイムスケジュールを書いてイメージトレーニングするのです。
具体的なら具体的なほど、いい。
持ち物や準備する道具、どこに置いて、誰が用意して、どのタイミングで子どもたちに指導するか?
実はち密な活動デザインがあるのです。
この活動デザインを基に、現場の子どもたちの主体的な発想やアイデアを尊重して活動に幅を持たせておくのです。
計画通りに行うことが重要なのではなく、どの場面で遊びを通した学びの体験にし、どの時間帯から子どもの健康と安全を守る指導性を強化していくか、まるで芸術のような営みで1日の活動を楽しんでいく余裕と包容力、キャパシティーが経験に裏付けされた技術です。
安全と楽しいを両立するなんてこんな矛盾した話はないはずなんです。
しかし、それを高度なレベルで挑戦するのが、質の高い幼児教育であり、野外保育なんです。
安全だけどつまらない、楽しいけど危険で事故ばかり。
それではだめなのです。
私たちも日々挑戦です。
経験によって蓄積された活動デザインがあります。
それを基に行う指導者の余裕があります。
それがあれば、子どもたちを自然の中に連れ出していくことが出来るのです。
子どもを自然の中に連れていきたい。
自然の中で自由に子どもたちを遊ばせたい。
でも、事故や怪我なく、安全に遊ばせたい。
そう思ったらぜひお越しください。
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