子どもに何て声を掛けてあげたらいいか。
「園で、お友だちと一緒に遊びたいんだけれど、相手の子がなかなか一緒に遊んでくれなくて困ってるみたいなんですよね。」
お友だちと一緒に遊びたいけど、相手の子が行ってしまったり、他の子と遊んだりしてて、なかなかうまくいかないこと、ありますよね。
そんな時、親としてどうしてあげるのがいいか。
子どもが困っていること、イライラしていることを、「こうかな?ああかな?」と思いをはせながら、「これこれこういう理由で、今はイライラしてるのかな?」と尋ねてみましょう。
違う場合は、「違う!」とはっきり言ってくれるはずです。
子どもにとっても、なんかモヤモヤする。
この得体のしれない不快な感情は一体何なんだろう。
もしも言語化出来たら、こんなところではないでしょうか。
その時に、「こういうことで怒ってんだね。」「こういう理由で泣いちゃったのかな?」と耳から言葉にして脳に伝えてあげることで、脳は、(そう、私が今怒ってるのは一番になりたかったのに、なれなかったからくやしいの!)(そうか、あの子が一緒に遊んでくれないからモヤモヤしてんだ。)と考えることが出来ます。
それだけでいいのです。
問題を解決してあげようと、「今から先生に電話してあげる。」とか「あの子にお話ししに行こうか」などとは言わなくてもいいのです。
子ども自身が自分の感情を理解し、感情をコントロールしていけるようになることが大事なので、その先の問題をどう解決していくかは、子ども自身の問題でもあります。
「どうしたの?」
「これこれこういう理由で怒ってんのかな?」
脳が自分で内省することが重要なので、後はじっくり待つことも必要です。
このプロセスを何度か繰り返すことです。
脳が働き、内省化しているのに、「こうなの!どうなの?黙ってちゃ分かんないでしょ!」なんて言ってはいけません。
根気よく何度かやっていくことで、次第に感情をコントロールできるようになっていきます。
今は育っている時、成長する過程のさなぎの状態だと思って、信じて少し待ってみましょう。
私たちはセオリーを知っています。
でも、知っているからと言って、出来るとは限りません。
心理学の先生が子どもの保育が出来るかどうかは分かりません。
保育職、専門職だから出来ることもあるかもしれません。
こんな風に偉そうに言っていても、いざ自分の子どもを目の前にするとこんな風には行きません。
それが人間と言うものかもしれません。
だからこそ、困った時には、専門家を頼りましょう。
頼って、頼って、使い倒しましょう。
どうぞ何でも聞いてください。
伊達にたくさんの失敗をしていません。
数多くの子どもと出会い、たくさんの保護者の方に育てていただいた経験値があります。
全部の正解は答えられなくても、エピソードならたくさんあります。
それもこれも、保護者の皆様の子育てを応援しています。
「ほりさん、ちょっといいですか?」
「どうぞ、どうぞ、何でも聞かせてください。」
滝山ネイチャークラブ
堀岡正昭
経験則だけでなく、科学的、心理学的裏付けも必要です。
興味のある方は東京学芸大学の大河原先生の講座などから学びましょう。