段々と難しくなってくる子育て
段々と理解できないことも増えてきた。
これまで素直で良い子だと思っていたのに、口は悪くなるわ、態度はふてくされ、話をしようと思っても、「キモイ」「うざい」完全に親としての自信、喪失です。
そりゃあ、おしめを替えることも、ご飯を食べさせることもなくなってきました。
でも、大変さの質が変わってくるように思います。
友だち関係、学校の問題、スマホやお小遣いといった問題から、突然大きな怪我をして学校から連絡がくることも・・。
小学校に上がったら楽になるよって、誰が言ったのかしら。
それでもね、子どもたちが高校生になったお母さんたちがこんな風に言っていました。
「ほりちゃんさ、幼稚園、保育園の頃の怪我なんて大したことなかったよね。うちなんかこの間、骨折よ!もうどんだけハラハラさせれば気が済むのよね。」
怪我のレベルが格段に違います。
時には顔の鼻骨折で緊急入院ってこともありました。
それでも心配させてくれるだけ有難いです。
いくつになっても子育ては終わらないんですね。
でも、それも有難いことです。
子どもがいくつになっても親でいさせてくれるってことなんですもの。
子どもたちが大きくなる度に大きな問題を持って帰ってきてくれました。
そのこと自体が親としての幸せなんじゃないかとすら思います。
なんたって、この子たちの親になろうと思って親になったわけでしょ。
どんなだって、我が子のことを無条件で愛していくに決まっているじゃないですか。
他の人が何と言おうとも、学校の成績がどうであれ、たとえどんな問題を起こしたって、愛する我が子に違いない。
そうは言っても、かーっとなることも、イライラすることも、時には親を辞めたいと思うこともありますよね。
それでも親としての幸せを与え続けてくれている子どもたちに感謝しつつ、その喜びを保護者の皆様と共有したいと思うのです。
近い将来、子どもたちが成人して、羽ばたいていった後、またみなさんで集まりましょう。
その頃には一緒にお酒も交わしたり、一緒に食事しながら「コロナの時は大変だったよね。」「ほりちゃん、うちの子、今度結婚するの」「今度、おばあちゃんになるの」なんてお話も聞かせていただけたらなと思っています。
その時まで、私たちは親として、トロルの橋を守り、がらがらどんの前に立ちふさがって闘っていこうではありませんか。
そして子どもたちが大きくなって、私たちを乗り越えようとするその時には、こっぱみじんに谷川に突き落とされてやろうではありませんか。
トロルはシンボルなんです。
子どもたちが立ち向かっていく大きな壁であり、試練なんです。
それを最も一番甘えられる身近な親に子どもたちは甘えてるんですね。
「僕も本当は怖いんだよ」なんて甘えられたらかわいいのに、そうは出来ないくらい大きくなったってこと。
またお話、聞かせて下さいね。
次は僕が撃沈して、谷川に突き落とされた話も聞いてください。笑
『3びきのやぎのがらがらどん』は僕にとって最高の育児書です。
そんな目線で見てみるとまた違って見えてきますよ。
森のようちえんの現役保育者ほりほりほりちゃん