「アウトドアの害虫・危険な生き物」TCSTOKYO(CAMPING SEMINAR 2018)

7月5日、東京都キャンプ協会主催の「アウトドアの害虫・危険な生き物」に参加してきました。

講師は、一般社団法人セルズ環境教育デザイン研究所代表理事、所長の西海 太介氏。

こちらも最新の情報と専門家による知見をお伺いしたいと臨んで参加しました。

まずは会場の標本類に圧倒されました。

スズメバチやマムシの標本、ハチの巣やヘビの抜け殻など、間近で見る実際の標本に驚きました。

やはり、体験を通して学ぶ。

実際に手に取って見ることが出来るというのは良いことです。

実際に遭遇した時の見極める力にしたいものです。

最初に西海氏から、

「現象には理由がある」

「原理が分かれば応用できる」

という言葉を教えていただきました。

これは生物、自然事象に限らず、すべてに通じる法則ではないでしょうか。

最近通っている創業スクールでも、経済・経営において同じことが言われていたように思います。

私たちは、目の前の現象を観察し、その理由を探り、何らかの対策を講じるのではないかと思います。

その原理原則を学び、正しい対策を身に付けたいものです。

1.ハチ

スズメバチの特性として、黒いものを狙うということはやはりあるそうです。

動いている物を狙うということから、やはりスズメバチに遭遇したら動かないでじっとしているというのは理に適っています。

しかし、ハチは刺してマーキング(他のハチとのコミュニケーション。臭いで敵だと認識させる。)するので、一度刺されたら、すぐ移動するというのが正しいようです。

応急処置としては、スタンダードな対応としてやっている

1.流水で絞り洗い

2.冷却

3.経過観察

で間違いないようです。

ポイズンリムーバーの効用についてはこちらでも疑問視する意見がありました。あまり過信しないで、補助ツールとして考えた方がいいようです。

2.ヘビ

ヘビについてはやはり、マムシとヤマカガシについて重点が置かれました。

ヤマカガシについては振動を感じたりして逃げていく性質があること、マムシはその場に留まっていることが多いそうです。

咬まれた時の対応としては、現在は走ってでもすぐに医療機関を受診するというのがスタンダードな考えのようです。

以前は心拍数を上げないなどの理由で安静にさせるといった対応もありましたが、マムシに咬まれると数十分で痛くて歩けなくなるということで、移動できるうちに少しでも医療機関を受診できる体勢に持っていくということが望まれそうです。

また、八王子の保健所からマムシの血清保有機関として東海大病院と八王子医療センターの紹介の事例を質問したところ、ヤマカガシの血清については群馬のジャパンスネークセンターにしかないこと、治療方法も血清治療が最善ではないなど教えていただきました。

 

原理を知っていれば、対応出来る。

 

知ることで落ち着いて、正しい判断が出来るようにしたい。

そのための講習としては大変意義深いものでした。

セルズ環境教育デザイン研究所の西海氏とは今後も懇意にさせていただき、いつの日か近い将来、滝山ネイチャークラブでも講師としてお招きして、学びの機会を作りたいと思いました。

 

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