子どもはそもそも、「体を動かしたい」
私たちは子どもたちに一言も「やりなさい」とは言っていない。
それでも子どもたちは体を動かす。
そもそも、子どもたちが自ら自然に体を動かしたくなるような環境を設定し、働きかけているのです。
子どもたちに適した自然環境を吟味、選定し、入念な下見(実地踏査)を行い、そこで子どもたちを活動させるにあたって必要な知識と技術を磨く訓練を受け、幼児期の心理特性や発達特性を理解し、子どもたちが自ら動きたくなるような働きかけをしているのです。
実はこれが保育の専門性です。
同じような自然環境に見えても、絶妙なバランスで安全と楽しさが両立されているのです。ワクワクするような楽しさにあふれていたとしても、対象に合わない危険なフィールドではいけません。安全かもしれないけれど子どもたちにとってドキドキがなければそもそも遊びたくなる気持ちも生まれません。
ですからこの環境の選定というのは自然理解と対象理解がないと出来ません。
野外で活動する技術を訓練していないと子どもたちを安全に野外で活動させることは出来ません。
また、幼児期の心理特性や発達特性を理解していないとやらせることは出来たとしても、教育的、学習効果の低いものになってしまいます。
まずは、楽しそうな環境を用意すること、やりたくなるような働きかけ、特に言葉がけを行うことがとても重要です。
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