保育者の指導力が不足している。
具体的には、子どもを集める力、並ばせる力、誘導する力。
保護者の方から、「子どもたちを集めたり並ばせたりするにはどうしたらいいんでしょうか?」という質問があったので、答えた内容を少し整理しておく。
森のようちえんをやっていても、上記の力は必要であると考える。
子どもを預かるすべての保育者がその力を発揮しなければならないときがある。
それは危険回避、災害時である。
災害時、子どもを迅速に集めて、並ばせて、点呼を取り、人数を確認し、安全に誘導する力がない者は、子どもを預かることを考え直した方がいい。
ならば、練習しよう。練習すれば上達すると言ったじゃない。そう思っているからなのか、むやみに集めようとする。やみくもに並ばせようとする。すると当然、集められない。並ばない。保育者、嫌になる、自信をなくす。悪循環。
そもそも意味なく集めても無駄。子どもには集まる必然性がないと。それから整列って、あんまり、意味が、ない。それなのに、真っ直ぐとか、他者評価を気にするから、余計なことに気を遣い、本末転倒の結果に。
集まったら楽しいことがある、といった子どもが集まる必然性を持たせてやることで、子どもは自然と集まってくる。真っ直ぐ並ばせたかったら、真っ直ぐ並んだ方がいい!と体験を通して理解出来るような遊び(ボール送りなど)をすることで多少は出来るようになる、かな。
集まるシンボルとなるようなアイテム(僕らはギター?かな)を用いたり、音や視覚効果を使ったり(鈴や太鼓、カードなど)することで集まることの動機付けになる。
ここまで話して、これまでは実は小手先のテクニック。こんなものを駆使しなくても子どもを集めることは、可能である。並べることも、安全に誘導することも、可能となる。
それが、実は、子どもとの信頼関係なのである。
どんなに技術があっても、どんなに経験があっても、まったく知らない子どもは集められない、並んでくれない、そんなものである。
だから、僕たちは、子どもたちと信頼関係を築くことを何よりも先に行うのである。
信頼関係を築くことが出来れば、こちらが意味のある、「集まって」の一言で、集まるもので、ある。(もちろん、全員の子どもが集まる訳では、ない。)
じゃあどうやったらその信頼関係を築くことが出来るの?
それこそが経験です。真の保育技術です。企業秘密です。(笑)
滝山ネイチャークラブに来れば、全部、教えます。丁寧に伝えます。
滝山ネイチャークラブ
代表兼リスクマネージャー 堀岡正昭
補足で、あらかじめ集まる時間を伝えておくとか、出来る子に集めてもらうとか、いろいろ伝えましたが、最も保育者の専門性が発揮されるのが、遊びの状態を見極め、それに応じた適切な働きかけをするということのようです。これについてはまた。
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