自然がよくないという人はあまりいない。
子どもに自然環境はよくないという人もあまりいない。(危ないということはあるが)
むしろ、子どもの教育環境として自然は良いとは多くの人が認めるところだろう。
なのに、自然の中に子どもをいざなう保育者・園はそう多くはない。
なぜか。
答えの一つに”子どもの多さ”があげられるだろう。
幼稚園においては、設置基準によると1学級35人まで編成できることになっている。
保育所においては、保育士1人につき4,5歳児30人までとなっている。
確かにこの人数を見ていたら子どもを自然の中に連れて行こうとはならないかもしれない。
もう一つは、そもそも子どもを野外に連れ出すということはかなりの専門性が要求されるということだ。
野外においては危険も多い。
そこに子どもを連れ出すことは怪我や事故のリスクと向き合わなくてはならない。
それを回避したり、対応する技術と経験がなければ子どもを野外に連れ出すことなんて不可能。
誰もが「子どもが多すぎる。今よりもう少し少なければ・・」というけど、少人数で実際やろうとすると「それじゃあ採算が合わない。食べていけない。」と言う。
自分の技術や経験の少なさを棚に上げ、言い訳を探しながらやろうとはしない。
私は、少人数で行う質の高い幼児教育を提案します。
少人数でも採算が取れる仕組みを創ります。
技術を磨き、経験を積みかさね、質の高い幼児教育を提唱していきます。
具体的には、週末の土曜日、日曜日、それぞれ子どもを10人お預かりします。
保護者には1回5000円程度の費用負担をお願いすることで、大卒の初任給よりも高い報酬が期待できるはずです。(幼稚園・保育園に就職の場合)
1回5000円の費用負担が高いか安いか。
滝山ネイチャークラブの森のようちえんの場合は、午前10時から午後2時30分までのお預かり。
廉価な公共のイベントに比べると安くはないと思いますが、習い事として考えるなら決して高い習い事ではないと思います。
それぐらいの専門性は発揮していると思うのです。
私たち、教育の専門家は子どもの発達と個別理解のプロフェッショナルです。
そのことの社会的認知と理解を求め、行動していきます。
これは個人の主張にとどまらず、これからの後継の保育者・幼児教育者にとって、笑顔で働ける労働環境を整えることにもつながると信じます。
そのためにも日々、専門性を高め、幼児教育の質の向上を目指し、そして何より私たち働く労働者一人ひとりが笑顔で幸せに働くためにも、実践と発信を緩めることなく進めていきたいと思います。
今も保育・教育の現場で疲弊している多くの仲間がいます。
その仲間のためにも今、がんばって仕組みを創っていきたい。
決して楽をしたいわけじゃない。
一生懸命勉強と研鑽が必要です。
やってもやっても疲れるだけの仕事ではなく、やったらやっただけ報われる仕組みにしたい。
高い報酬と社会的認知を求めるならそれ相応の価値を提供できないといけません。
私たちは価値を創造し、子どもも、保護者も、保育者も幸せになれる社会とコミュニティを創造します。
それぞれにとってのサードプレイスとなりますよう、精一杯努めてまいりますので、今まで以上のご支援を心からお願いします。
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡 正昭
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