外遊びの中身が大事なのです。
どこで遊ぶか。
誰と遊ぶか。
どのように遊ぶか。
それが専門性なのです。
もちろん、自然体験の観点からは、どこでも可能なのです。ベランダでも家の庭でも都市公園でも十分に可能ですが、私たちは、より教育効果の高い外遊びを発信していく立場から教育環境としての外遊びを提案します。
1.教育環境としての自然
教育環境としては単調なものより変化に富んだ環境が望ましいです。外遊びを通した運動機能という点でも、様々な動作が期待できるバラエティな環境の方が総合的に体を動かすことが出来ます。また、子どもの内発的動機付けという点からもより変化に富んだ環境は子どもの「やってみたい」という意欲につながります。
子どもには発達差が大きいことから、複数の選択肢があることも望ましい環境の一つです。発達や興味・関心に応じて子どもが選べる複数の選択肢があると良いでしょう。
そして何より、「魅力あるフィールドである」ということがとても重要な要素になります。「楽しそう」「わくわくする」「ドキドキする」という環境は子どもにとって、学習に取り組む上でとても重要なモチベーションにつながります。
2.教育方法としての遊び
次に教育方法としての遊びという観点から考えた場合、次の3つが欠かせません。
能動的であること、参加型・体験型活動であること。
教育環境としての自然がどんなにすばらしくても、そこでの遊びが「やらされ」であったり、「義務」、「仕事」であっては高い効果は望めません。
学習者が主体的に取り組み、実際に参加したり、直接体験する活動であるべきです。
これら、環境と体験内容において専門的な知見からより高い教育効果の期待できる外遊びをこれからも提唱していきたいと思います。
滝山ネイチャークラブ代表
日本ソトアソビ協会代表理事
堀岡正昭
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