選択理論心理学と私

毎月1回の心理学の勉強会に参加しています。

選択理論心理学を基にした目標達成の技術を学ぶ会です。

この会のすばらしいところは、選択理論心理学を基にしていることです。

目標達成の技術だけなら、ノルマを作って社員に無理難題を強制するブラック企業でもやっています。

「まずは心構えから」

「具体的な目標を立てよう」

「ゴールから逆算して行動計画を立てよう」

言っていることは同じですが、

「気合が足りないんだよ」

「この売り上げを目指すんだよ(トップダウンの無理な目標)」

「なんでノルマ達成できないんだよ」

当然我々はブラック企業ではないので、科学的、心理学的に効果的な方法を探るのです。

選択理論心理学は外的コントロールを用いません。

外的コントロールで人は本質的には変わらないからです。

人の行動変容を期待するなら外的コントロールではなく、内発的な動機付けによる自発的、主体的な行動でない限り、本質的には変わらないのです。

実はこれ、幼児教育的には当たり前のことですね。

子どもに、あれやりなさい、これやりなさいと言ってもあまりうまくいきません。

そりゃ子どもは弱い立場なので、力の論理でねじふせれば言うことをきくかもしれません。

これは優しく言っても同じです。

「あなたのためを思って言っているのよ。だから言うとおりにしなさい。」

これも私から言わせたらパワーコントロールです。

職場や学校、家庭でも用いられている外的コントロール心理学です。

これは外的コントロールを受けて、その通りに変容させてきた人ほど、つまりはある意味優等生ほど、他人に対しても外的コントロールを用いるそうです。

「私は他人によって変わってきた(変えられてきた)。だから他者も変わるはず。良くなるのも悪くなるのも私次第。だから私が一生懸命やってあの子を変えてあげないと。」

一生懸命だからこそ外的コントロールで人を変えようとするのかもしれません。

でも、選択理論心理学的には「他人」は変えられないのです。

変わったと見えるのは外見だけで、実は中身は変わっていないどころか、外的コントロールの主体者がいなくなれば、逆戻りするどころか、反動も大きいのは幼児教育に携わる者なら誰もが知っています。

でも出来ない。

外的コントロールで行動を変えさせられて、外的コントロールを用いるのが習慣化している人にとって、分かっていても出来ないのです。

私は、保育・教育の現場にこそ選択理論心理学が広まり、外的コントロールを用いることのない保育現場、職場づくりが大事なように思います。

 

 

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