安全を守るために私たちがしなければいけないこと

自然は良いけど、自然は危ない。
じゃあ何でも危ないのかというとそうじゃないですよね。
危ない所と、危ない状況、対象によって危ないということがあるということです。
ですから私たちは、フィールドの理解と危ない状況の分析、子どもの特性を理解しないといけないということです。
自然は良いけど、子どもを見守り、適切に働きかけていかないと事故や怪我が絶えません。

1.自然に潜む危険を知る。

野外には危険な動植物がいます。その危険を知り、対応と対策を知らないと危険です。
触るとかぶれる植物や毒のある生き物の生態を学びましょう。

2.危険予知トレーニング

何が危険で、どうなると危ないのか、危険を予知するトレーニングを積みましょう。
様々な事故や怪我の事例から学ぶことも必要ですが、自分たち自身の危険に対する感性も磨きましょう。

3.子ども一人ひとりの個別理解と適切な個別援助

子どもの発達が一人ひとり違うのと同じように、子どもの危険回避能力も違います。
ですから、一律に「危ないからだめ」ということはありません。
この子にとっては危ないけど、この子にとっては危なくない、ということはあるのです。
私たちはその子の発達を知り、時に制止し、時に禁止し、または代替案を提示したりしながら、活動を制限することもあります。
それには、子どもの意欲と人格を尊重し、且つ安全を守るということです。

怪我は自己責任ではありません。
私たちは相手の痛みに寄り添い、その時の感情に共感する愛のある保育者でありたいと願います。
「痛かったね。」と言葉で伝え、相手の気持ちに寄り添い、適切な応急処置を施します。
その時に、怪我の責任は自分持ちというのはあまりにも無責任で、愛がないと感じます。
もちろん、子どもたちは経験を通して学習を深めていきますので、小さな怪我や小さな挑戦、小さな冒険を繰り返すことで学習精度を高めて欲しいと願います。
だからこそ、私たちは子どもたちの発達とその子の持つ行動特性、個性を理解し、適切に働きかけていきたいと思うのです。
それこそが私たちの専門性です。
子どもたちを自然の中に連れ出すことは危険を伴います。
しかし、私たちはあえてその困難に挑戦し、高い教育効果を達成しようと試みるのです。
その高度な教育が広まることを願います。

滝山ネイチャークラブ

ソトアソビスクール

代表 堀岡正昭

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