危ないってこと、ちゃんと伝えるには

セーフティートーク

事前の注意説明が必要な場合があります。

子どもたちは、危険を知らないこともありますから、事前に危険について知らせておかないといけません。

「山にはハチやヘビがいるからね」

「この葉っぱは触るとかゆくなったりするから触らないようにしよう」

怖がって委縮してしまうと本末転倒ですが、子どもたちに伝わるように伝えないと意味がありません。

その際に大事なことがいくつかあります。

 

1.一旦集めて一斉に

何人かにだけ伝えたのでは意味がありません。参加者全員を一旦集めて、一斉に伝えるようにしましょう。

 

2.要点をまとめて簡潔に

長く話しても効果がありません。短くまとめて簡潔に話しましょう。

項目は3つ、多くても5つ。それ以上は大人でも覚えられません。

 

3.言語情報だけではなく、視覚情報を用いたり、実際にその場で見せながら

子どもは特に言語による情報処理が大人ほど発達していないと言われます。しかし、視覚による情報処理は苦手としません。言葉だけでなく、時にカードやイラストを用いた説明は効果的です。また、活動場所の説明などは、実際に現地で「ここからあそこまで」とか、さらに具体的に「あそこにいる誰々先生のところ」などと、子ども自身が理解できるように説明することが必要です。

 

伝わることが大事

 

伝えたことで満足してはいけません。子どもに伝わり、理解してもらい、安全に行動してもらって始めて意味があるのです。

伝えた後も子どもたちの様子を観察し、(ちゃんと危険を理解しているかな)とチェックし、理解が不十分だったり、伝わっていない場合は、個別に声をかけたり、もう一度伝えなおす必要もあるかもしれません。

 

自然の怖さや不思議さを伝えるには、同じ言葉でも、絵本の世界や伝承のお話などを通し、子どもたちにイメージさせることでより理解してもらえるように思います。

子どもの想像力を育て、野外の危険を伝えるためにも、絵本や昔話などを活用することをお勧めします。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

 

 

 

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