子どもへの働きかけについて
ソトアソビスクールのみなさん、いかがお過ごしでしょうか。
仕事が休業となったり、学校も休校になり、先の見えぬ不安の毎日ではないでしょうか。
今こそ学びを深める時です。
活動中はなかなかお伝えすることが出来ない子どもへの働きかけについてお話します。
子どもへの働きかけの基本
滝山ネイチャークラブの森のようちえんでは、子どもと大人の信頼関係を大事に考えています。
森のようちえんは、単なる幼児期の遊びではなく、遊びを通した人間教育だと思ってください。
人間教育においてもっとも基本となるのが人と人の関りであり、その関係は信頼に基づくものでなければならないと考えます。
どうやったら子どもと信頼関係を築くことが出来るかを考えましょう。
一緒に遊ぶこと
常々、みなさんにお伝えしていることですが、まずは子どもと一緒に遊んでください。
子どもは一緒に遊んでくれる人を信頼してくれます。
また、一緒に遊ぶことで子どものことが見えてきます。
よく観察し、対象を理解するためには一緒に遊ぶのが一番です。
自分の欲求や満足を満たすためだけに子どもと遊ぶのは、次に伝える子どもの人格完成に寄与するとは言い難いです。
子どもと遊ぶのは、子どもと信頼関係を構築するためだということを忘れないようにしてください。
子どもの話を聞くこと
これも人と信頼関係を構築する上では当然のことかもしれません。
しかしながら、案外子どもの話を聞いていないことは多いのではないでしょうか。
18歳の選挙権について当事者の意見を聞いたでしょうか。
休校要請について子どもの意見は考慮されたでしょうか。
少なくとも私たちは子どもの話に耳を傾ける用意を示しましょう。
君たちの話を聞くよというメッセージを実感として感じ取ってもらえるよう全身で誠心誠意伝えましょう。
その上で「話をしなさい。聞くよ。」という態度ではなく、側に寄り添う一人の人間として子どもの声に耳を傾ける努力をしましょう。
言葉で言うのは簡単ですが、私たちは実践を通して子どもの声に耳を傾ける努力をしましょう。
真摯であること
中には、「子どもと遊ぶのはちょっと苦手だな。」とか、「専門の勉強をしたわけではないから、子どもの話を聞くと言ったって、実際に具体的にどうしたらいいか分からない。」という人もいるでしょう。
目的は子どもと信頼関係を築くことです。
どんな人でも出来ること。
それは子どもに対して真摯であることではないでしょうか。
子どもだからとばかにせず、子どもだからと言っていい加減にあしらわず、誠心誠意、今自分が持っている精一杯の態度で接してください。
子どもには伝わるはずです。
あなたの誠心誠意、人柄、思いというのは伝わると思うのです。
子どもに対しても真摯でありたいと願います。