自由に体を動かす

自然の中で、とにかく体を動かす経験をして欲しいと思います。それには、「やりなさい」と言って「やらせ」ではいけません。運動機能を高めるためにも、「自由」に体を動かす方が効果が高いことは東京学芸大学の杉原隆名誉教授らの研究でも明らかです。私たちは、子どもが自ら「やりたい」と思えるような魅力的な環境を用意し、「やってみたくなる」内発的動機付けを引き出します。

自然を感じる

子どもたちは自然の中で様々な事象に出会い、気づき、感じます。私たちは、知識を教え込むことよりも、子どもたちの気づきや感じたことを大事にします。子どもたちは「何もしていない」のではなく、深く感じ、学び、考えているのです。こうした時間を徹底して大事にすることで、考える習慣を身につけます。

多角的な物の見方を身につける

物事は多面的です。多角的な物の見方をしないと物事の本質を見誤ることがあります。私たちは、聡明な子どもであって欲しいと願い、物事を一面からだけではなく、多面的に観る経験をして欲しいと願います。子どもたちは実に好奇心旺盛です。しゃがんで葉っぱを裏返し、石をひっくり返し、木のうろを覗きます。こうした多角的な物の見方を体で覚え、物事の本質に迫る子どもに育って欲しいと願います。

多様な関わりを持つ

これからの時代、子どもたちは確実に世界のいろいろな人とお付き合いし、仲良くやっていく力が要求されてきます。その一つが英語であるとは思いますが、英語を学ぶことがグローバルな教育ではありません。英語を学ぶことを通して、多様な言語や多様な人種、多様な考えがあることを知ることが大事なのです。私たちは、生物の多様性と様々な人との出会いを通し、多様な社会の在り様とそれを包括する寛容な心を育てます。それは平和な社会の実現のために他なりません。もしも、共に遊んだ友だちが、将来世界で困っていたら、当然のように助ける大人になることでしょう。例え、感情や国籍、宗教観が違ったとしても、私たちは一緒に遊んだ友だちとならうまくやっていける。それはとても困難なことかもしれません。しかし、私たちは決めたのです。あえて、「教育」という困難に挑戦し、大いなる使命を果たすことを目指します。