幼児の環境設定については、「環境設定のポイント」で述べたように、変化と刺激、子どもにとっての魅力がポイントでした。
では、これらを満たしてさえ入ればいいのでしょうか。
某テーマパークはまさにこれらのポイントを押さえていると言えるのではないでしょうか。
だからといって教育的かつ心身の発達が期待できるかと言うと疑問です。
そこには幼児の成長を促すプログラムが必要なのです。
それには、
能動的であること、自由であること、肯定的な体験であることが肝要です。
どんなに子どもにとって魅力的な環境であったとしても、やらされる体験では学びにつながりません。
自由度が狭いと創造性を刺激しません。
否定的な体験では心が育ちません。
私たちはそういった体験のことを”遊び”と言います。
幼児にはその発達特性から、興味関心に沿った遊びを通した体験型学習がもっとも学習効果が高いのです。
プログラムの基本はそれが子ども自身が自ら環境に働きかけていく主体的、能動的な体験であるかどうか。
子どもが創造性を発揮する自由度の高い活動であるかどうか。
大人も含めた肯定的な関係性における体験かどうか、といった視点で考えると良いでしょう。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
子どもと野外で関わる体験講座「ソトアソビスクール」
代表 堀岡正昭