対象に応じて働きかけを変える

コントロールすべきところとコントロールしようとしてはいけないところ

どこで休憩させるか。

車の往来がない安全な場所で、日陰を選ぶようにしましょう。

子どもの健康と安全はコントロールすべきところなので大人が指導する領域です。

「もう川行こうよ!」

どのタイミングで「行こう!」というかは子どもの様子によるので、時間は決めなくてもいいでしょう。

子どもの自発性を尊重する場面は指導性を低くして、その代わり子どもの声を逃さず拾い、他の子にも広げる役割が期待されます。

水辺の活動の前には準備体操をしましょう。

活動前のルーティンなので、基本的にはこちらで指導して声をかけましょう。

子どもが何に興味を示すかは、その時の環境と子ども次第です。

こちらの想定外、予想外の行動が面白い。

この時は肯定的なメッセージを発信することが大事なので、子どもたちと距離を縮め、子どもが見ているものと同じものを見るようにして、共感的な言葉をかけていくことが必要です。

午後も川に入ると言うか、もう入らないというかは子どもによっても違うし、その日によって違うので、これも子どもの様子をよく観察するしかありません。

その上で、入らないという選択肢もあるということを肯定的に伝えていくといいでしょう。

バスに乗る時間は決まっているので、逆算して、着替えの時間、移動の時間、支度の個人差を配慮してゆとりを持って指示する。

活動の後半、疲れから集中が途切れ事故や怪我も多くなる時間帯です。

この時のリスクは保育者の配慮で減らすことが可能です。

 

このように見てみると、「指導するのか待つのか」ではなく、また「待つ保育かやらせる保育か」でもないということに気が付きます。

場面と状況、子どもによって決まるので、この場面は指導する、ここは主体性を尊重して余計な口出しを控える、などと実に多様な働きかけを選択しなければならないことにも気が付きます。

それをこうやって整理しておくことで、安全のための保育技術が少しでも明らかになって、誰でも再現可能な森のようちえんとなって広がることを期待します。

森のようちえんの滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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