自然の中で子どもが遊ぶことの価値を広めたい。
自然はいいと誰もが思います。
そこで自然の中に子どもを連れ出そうとすると、野外の危険や責任の問題もあり、なかなか踏み出せない現状があります。
それでも様々なきっかけで子どもを連れ出すことに成功したとして、その「教育の成果」は一律ではないことに気づきます。
そこに働きかける大人の資質や能力、また人間性にまで問われてくるというのです。
「ハイ、次降りるひとー」
「次はどんぐりこうえんでーす。」
子どもたちが公園で長い木の枝を見つけて、運んでいるうちに電車ごっこに発展してきました。
自然の中で、木の枝が落ちていたら必ずこうなるわけではないということです。
先生たちの経験値によって子どもの反応が異なる。
そこで、このようにごっこ遊びが展開されるパターンを観察していると、ある一つの事柄に気が付くのです。
このようなごっこ遊びが展開される傍には子どもの遊びに理解のある経験豊富な先生が関わっているということです。
その先生は傍で子どもの遊びをにっこり笑って見守ったり、「いいねー」とか「いってらっしゃーい!」などと、「肯定的な雰囲気」を形成しているのです。
時には、「乗せてくださーい」とか、他の子と一緒に「ほら、乗せてもらおう!」などと誘ったり、かなり積極的に関わっているのです。
そして、子どもたちの遊びが盛り上がると、すーっと下がって、子どもたちの遊びを見守ることに徹するのです。
子どもたちの内面には、「満足」と「楽しさ」の変化が見て取れるのです。
自然の中で行う専門性の高い保育
保育というのは、誰でも出来る仕事ではなく、かなり専門性の高い仕事です。
単に子どもを預かっているだけではなく、自己や怪我のないように安全に見守る監視体制、熱中症や感染予防など健康管理、そして子どもたちの健全な育ちのために様々な工夫と配慮で、高い教育効果を目指しているのです。
野外の危険から子どもたちを守るだけでなく、科学的、教育的に裏付けられた高い教育的効果とは、心の育ちであり、健康な運動能力の発達であり、子どもたち同士の協働的な学びの体験であるということです。
幼児期の協働的な学びとは
これからの10年は協働的な学びということがキーワードになってきます。
幼児にとって、協働的な学びとはどういうことでしょうか。
私はそのヒントの一つが、ごっこ遊びを追求していくことで見えてくると思っています。
ごっこ遊びは幼児期に最高の教育プログラムです。
考える。
工夫する。
想像する。
自分の想いを相手に伝え、イメージをすり合わせたり、相手の想いとの違いに気づき、時に対立し、その過程において、人と関わるということを学んでいきます。
幼児期の発達に合った、最高の体験型学習と言えるでしょう。
そのごっこ遊びにこそ、先生方の専門性が活かされるのです。
保育研修では、現場の先生方と園の理念をつなげます。
園長先生の想いを広めます。
先生方に現場実習を通し、専門性を深め、自信と誇りを持って保育を楽しんでいただけるようサポートいたします。
ぜひ子どもたちを自然の中に連れ出しましょう。
先生方の喜びと笑顔が子どもたちの笑顔につながります。
お問い合わせをお待ちしています。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭