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環境デザイン
「良いですね、こんなところで保育出来るって」と言うかもしれませんが、保育って環境だけじゃないんです。
もちろん、保育環境としての良質で安全な自然であることは重要だけれど、それだけじゃない。
子どもの興味関心に応える変化に富んだ環境であること。
大人の満足や映えではない、子どもにとって魅力ある環境であること。
対象となる子どもの発達に合った刺激ある環境であること。
これらを吟味、選択し、実行できる環境デザイン能力、プログラム遂行能力が問われます。
能動的な体験となるプログラムデザイン
そこで行われる保育がどのような体験なのか。
すばらしい自然環境があったとして、そこで教師が「ハイ、今日は〇〇して」「順番に並んで」「そっち行っちゃダメ」「〇〇しましょう。」などと、指示、誘導があまりにも多い活動は遊びとは言いません。
子どもにとって効果的な体験学習とは、自ら能動的に環境に働きかける「遊び」というプログラムが最善であることは疑う余地がありません。
大人の指示に従う受動的な体験をデザインするのか。
子ども自ら考え、工夫し、実行する遊びをプログラムとしてデザインするのか。
結果はまるきり違います。
そこでどのように過ごすか。
何をさせるか、させないのか。
そんな体験の質、中身が問われます。
大人の働きかけ
唐突なようにも聞こえるかもしれませんが、教育の目的は「人格の完成」です。
その目的達成のために大人は何をして、何と言って言葉がけし、どんな風に働きかけていくのか。
大人の働きかけの質が問われます。
人格の完成において、子どもの人格を尊重した「肯定的な体験」であることはもちろん、子どもの見守り方、職員配置、大人のコミュニケーション、安全を守る知識・情報共有など、保育者の資質、マインド、能力、技術が問われてくるのです。
これらを高度にまとめ、安全と教育効果をマネジメントするプレイングマネージャーの育成が急務です。
プレーヤーとしての資質はもちろんのこと、安全を管理する能力、時間を管理する能力、職員配置を管理する能力が必要です。
・リスクマネジメント
・タイムマネジメント
・スタッフマネジメント
これらがあって始めて、「野外で行ういい保育」が実現できるのです。
そんな高度な専門性に挑戦し、日々向上心を持ち続け、子どもたちと楽しく保育したい、それが私たちの望みです。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭