危険な時には子どもを危険から守らなければならないとは分かっていても、子どもが言うことを聞いてくれなかったら?
木の枝を振り回していて、周りの子に危害が加わるかもという場面で、「やめてね」と言ってもやめてくれなかったら?
道路を歩いている時に、後ろから車が来ているのに、「端に寄ってて」と言っても端に寄ってくれなかったらどうする?
子どもを危険から守れなかったらその子は怪我をしてしまうかもしれません。
木の枝を振り回すのをやめなかったら、周りの子に当たって、その子が大怪我をしてしまうかもしれません。
端に避けなかったら車に轢かれたり事故にあうかもしれません。
この子を絶対に守るんだ、どの子も安全に帰すんだという強い意思が必要です。
否定語を使わない
「それやっちゃダメ!」
と言うのではなく、「これこれこうやってね」と肯定できる動作と行動を伝えます。
「走っちゃダメ!」ではなく、「歩きましょう。」
分かりやすい言葉で
推奨される動作、行動を端的に子どもに分かりやすい、伝わる言葉で伝えます。
「縦列に並んで」と言っても伝わりません。
「まっすぐ、前の人の後ろに並んでね」
子どもには出来る限り熟語は使いません。
言語情報で難しければ、視覚情報と併せて伝えます。
「白い線の上に並んでね」
普段から子どもといっぱい遊んで
もしかしたら、子どもが危ないことをした時だけ、声をかけていませんか?
普段から一緒に遊んだり、肯定的な言葉がけをしていますか?
声をかけるのが注意されることばかりだと、子どもも嫌になってしまいます。
普段から「いいねー!」側でにっこり笑って微笑んでいたり、肯定的な態度で接していますか?
「僕は、私は、あの先生から愛されている。」と実感として感じている子は、危険な時、ちゃんとその先生の言うことを聞きます。
大好きな先生の言うことはちゃんと聞きます。
あまり遊んでくれない、声をかけてくる時は怒ってる時だけでは子どもは言うことを聞いてくれません。
子どもの安全を守りたいなら、子どもと関係性を築くべきです。
たくさん遊んで、たくさん関わって、たくさん信頼してもらえるよう子どもに声を掛ける量を増やしましょう。
そんな先生が、
「危ないから降りましょう。」
「周りに人がいない、あっちでやりましょう。」
「車が来るから端に寄りましょう。」
と注意したら、子どもは素直に聞いてくれるものです。
声掛けの仕方は単なるハウツーです。
ハウツーだけで子どもは動きません。
心が通った時、初めて子どもは動きます。
そんな先生となるよう、たくさん関わり、たくさん悩んで、たくさんのデータベースを積み上げていきましょう。
子どもと関わったデータベースは自身の財産となります。
そんな先生の側にいる子どもたちは笑顔です。
そんな笑顔で遊ぶ子どもたちとその周りで微笑んでいる先生方が増えることを願っています。
明日も自然遊びを楽しんできましょう。
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭