遊びを大事にした保育
滝山ネイチャークラブの活動が安全だと言える根拠の一つが、事故や怪我の起きる状態を予測し、その手前で回避しているからです。
遊びは時間と共に盛り上がり、ある一定の時点でピークを迎え、盛り下がっていく。
それは疲労がたまり、遊びの学習効果と集中力の低下を意味します。
それをそのまま放置すると事故・怪我の要因となります。
なぜなら、子どもは感情と行動をコントロールするのが苦手で、C の時点においても「まだ遊びたい」「もっと遊びたい」といった欲求があるからです。
しかし、身体はすでに披露し、集中力も限界を超えています。
そのまま遊ぶことは事故・怪我が目に見えています。
だとしたら、この C の時点に来る手前で、子どもに適切に働きかけ、休憩や活動の切り替えを促すことが必要なのです。
「もっと遊びたい」「まだ遊ぶ」と言う子どもに、「もっと遊びたいね」と共感的な態度で話を聞きながら活動を切り替えるよう促していくのが大人の役割で、私たちが考える指導力です。
大人の言いなりにさせるというのではなく、普段から子どもと一緒に遊び、信頼関係を築き、いっぱい遊ぶということをいつも認めてくれているから「また明日にしようね」「休憩しようか」と促すことが出来るのです。
C の時点で「まだ遊ぶ」と言うからといって、遊ばせることは子どもの主体性を認めるということとは違うと思います。
子どもの主体性を認めるのなら B の時点で遊びを切り上げないで、満足いくまで遊ばせるべきです。
私たちの専門性とは遊びの状態を B なのか C なのかを見極め、適切に働きかけていくことです。
自由で楽しい遊びと安全は両立することが出来ます。
遊びの状態を見極め、適切に働きかけることで実現できます。
楽しいことと安全な活動を追求しましょう。