保育のトレーニング方法
野球選手も、ピアノの先生も、日々練習している。
保育者も練習を積み重ね、上達できる。
2軍から1軍へ、国内レベルから国際レベルへ
「人手が足りず、やることもいっぱいで、そんな暇ありません。」
そうかもしれません。
では、新たに何かトレーニングをしなくても、普段の業務を少し意識を変えて、方法を知ることで、上達できるとしたら。
それが、大豆生田先生も提唱する保育ドキュメンテーションという手法です。
写真を使って保育を伝える方法ですが、実はこれ、ちゃんと理解してやらないと保育のトレーニングにはなりません。
写真を公開するだけでは保育は上達しない。
保育を上達させるには、写真を公開するだけではなく、そこに言葉を添える必要があります。
また、写真を選別する行為自体、もっと言うと、写真を撮る行為そのものに保育力を上げる要素が含まれてきます。
そのことを理解して保育ドキュメンテーションを行わないと、保育力のアップにはつながらないのです。
逆に言うと、この保育ドキュメンテーションという業務を通して保育力を上げ、自身の保育を向上させることにつながるのです。
では順番に、保育力を高める保育ドキュメンテーションについて説明していきましょう。
1.自分が大事にしている場面を写真に撮る
ただ漫然と、業務だからと撮っていてはトレーニングにはならない。
自分が大事にしている保育って何なんだろう、自分が目指している保育とは?どんな場面が好きなんだろう?どんな子に育てたいのか?それを意識し、それが表れていると思う場面を撮ることです。
2.写真を選別する
撮りっぱなしでは写真を撮ったという事実しか残らない。
その中から厳選し、選ぶという行為が自身の保育をシャープにする。
どんな保育が良いと思うのか。
どんな保育を目指していくのか。
どんな場面を見て欲しいのか。
そのために、厳選し、選別するという行為が必要なのです。
1活動、1日で10枚は多すぎです。
5枚でも多いくらい。
2~3枚に絞って選びましょう。
そうすることで目指すべき保育がどんどんシャープになります。
3.言葉を添える
写真を展示するだけでも保育観は伝わります。
でも保育者の想いを伝えるには言葉が必要です。
子どもの行為の意味を伝え、その写真がどんな意味があるのかを伝えるために、言葉を添えて伝えましょう。
写真を見ただけでは伝わらない、その場面の背景、子どもの育ち、保育者の想いを言葉にして伝えるのです。
最初はうまく伝えられなくても、この場面で子どもの何が育っているのか、考える事、また先輩や同僚のドキュメンテーションを読んで学ぶのです。
物の見方、保育の捉え方、子どもの行為の意味について学ぶのです。
その学びの機会を繰り返すことでトレーニングとなります。
保育は向上していける。
特別にお金をかけて研修しなくても、普段の業務を意識的に行うことでトレーニングになります。
自身の保育をさらにシャープにし、進むべき方向を明確にし、自信を持って取り組んでいけるようになります。
