幼児の自然活動の始め方


幼児の自然活動はごっこ遊びを通して、お話の世界を基にするといい。

自然科学の世界から、幼児の自然活動を始めようとすると、どうしても説明から入り、知識を増やすことにつながりがち。

長年子どもたちと関わってきて幼児の自然活動は大人のそれとは大きくやり方が異なることを知っている。

幼児の発達特性として、興味関心、好奇心旺盛な子どもたちには、耳からの言語情報の処理を求めるよりも、実際の体験、感情や感覚を伴った活動の方が集中して取り組む傾向がある。

何より、実際子どもたちと関わっている先生やお父さんお母さんたちの方がよく分かっている。

話だけだと、子どもは飽きて行ってしまうということを。

そこで、説明や知識を増やす情報よりも、実際の体験を重視した方が効果的だということになる。

もう一つ、子どもたちの特性として、想像力をかき立てるお話や絵本の世界は大好きだということである。

お話の世界は大好きなので、「明日は自然観察に行きましょう」と言うより「明日はとんぼのうんどうかいを見に行きましょう。」といった方がはるかに盛り上がる。

もちろんこれには前提があり、教師と子どもの信頼関係があり、普段から絵本の世界に親しみ、教師がよく絵本を読んで聞かせているという習慣があるということだ。

ただ単に絵本を読めばいいというものでもなく、大人が絵本を楽しんでいること、大人自身その絵本を好きだということは実は子どもに伝わっているという。

そんな大好きな先生が、絵本を読んでくれ、「明日はとんぼのうんどうかいを見に行きましょう。」と言ったら子どもたちのモチベーションは爆上がりだ。

想像力豊かで、遊びを広げられる活動においては、子どもたちはじゃりじゃりこなを集め、トンボを捕まえ、かくいどりと鬼ごっこも楽しめる。

始めは切るのが楽しかったのが、いつの間にかじゃりじゃりこなを集めている。

教科教育にどっぷり浸かってきた我々は、自然科学と運動を別のものとして考えがちだが、幼児は総合的に全部リンクさせて行うことがある。

「今は理科の時間」「今は体育の時間」という時間で学習を区切ったのではうまくいかない。

時間も場所も柔軟に運用することが現場の教育者に求められる。

山に入ると教科で物事を捉えるのではなく、フィールドや現場の事象を遊びという体験を通し、横断的に学習を捉えていく必要があるのだ。

幼児の自然活動は、絵本の世界、お話の世界を大事にし、ごっこ遊びを通して行うことで、それはどんどん豊かに広がる。

子どもはすばらしい。

保育(幼児教育)はもっとおもしろい。

自然の中で遊びを通した幼児教育を広げる

 


トップへ戻る