暑くなりました。
これから水辺の活動のシーズンです。
安全のための装備も重要ですが、それ以上にフィールド選びはもっと重要です。
指導者の力量と対象に応じてフィールドを選定しなければなりません。
フィールド選び
その場所はそもそも対象となる幼児に合っていると言えるでしょうか。
私たちは過酷で危険な体験を子どもにさせたいわけではありません。
すべての事業の基本は安全です。
その場所は安全か。
その場所は対象の発達に合っているか。
具体的な八王子の川で言うと、北浅川と南浅川が合流して浅川となる、市役所前から下流は初心者には危険です。
安全のための装備、対象となる幼児の発達理解、危険予知・危険回避の技術と経験のない指導者の活動は事故が予見されます。
ストレートで見通しが良く、水質のきれいな所を選びましょう。
熱中症対策の観点からも、上流域に行けば行くほど、木陰が期待できますが、移動時間、アクセスの問題もあり、総合的に調査・選定する必要があります。
田舎の河川がきれいだとは言えず、下水が完備されておらず、生活雑排水がそのまま河川に流れている所もあるので、地域の状況や国土交通省の水質調査、水生生物調査など、総合的に判断する必要があると言えます。
「川遊びがすべて危険なのではない。
フィールド選びが間違っているのだ。」
この夏、川や海、湖に出かける際に、もう一度考えましょう。
そのフィールドは誰のために選定するのですが?
自分(大人たち)が行きたいだけではありませんか?
対象となる子どもの発達に合っていると言えますか?
命の危険があるような体験をさせたいわけではないでしょう。
子どもたちが喜ぶ姿を思い描いて連れて行くはずです。
そのフィールド選びは間違っていませんか?
夏の水辺のレジャーは、安全のための装備とフィールド選びが6割。
子どもたちの笑顔を実現するためには、こまめな水分補給を忘れず行っていきましょう。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭