今年も滝山公園は見事な桜です。
氏照もこの桜を眺めたのでしょうか。(滝山城城主、北条氏照。家臣の進言により、滝山の滝は落ちるから落城を意味し、縁起が悪いと、八王子城山、現在の八王子城址に城を移す。)
最近は自然と言っても何かしらの歴史があり、その地域の成り立ちや文化を抜きには出来ないと感じます。
幼児教育的にはそんなことより、舞い散る花の美しさや花曇りの肌寒さを直接感じる体験にしていきたいものです。
ちなみに、大人向けの自然体験は子どものそれとはちょっと異なり、工夫が必要です。
大人に対しては知的欲求を満たす知識や情報などを少し散りばめておくことです。
「この木はね・・」
「この葉っぱは〇〇と言ってね・・」
やり過ぎると自然科学に興味のない人は引いてしまいますが、大人は体験そのものを楽しむ心を失っていることもあるので、「さあ、ここで自由に体験して下さい。」と言ってもなかなか楽しめるものじゃありません。
子どものそれよりはレクチャー、指導性の高い場面を設定しておく必要があります。
親子活動などにはそれを踏まえてネタを仕込んでおくということも必要かもしれません。
対象に応じて
対象となる子どもの発達や能力、特性に応じて、天候や気象条件など自然環境に応じて、対応していくにはある程度の経験が必要ですが、目の前の子ども一人一人子どもと関わる私たち保育者は「臨機応変」「機に臨んで変に応ずる」力を求められているとも言えます。
経験を積んでこの力を磨き、対応力を高めていくことが保育者の専門性にもつながり、出来るようになったということが自信にもつながります。
脳科学的にも、「とにかくやってみる」というのは正しい方法です。
ぜひ子どもと一緒に外に出かけ、自然を楽しみ、対応力を高めていきましょう。
堀岡